【大学野球】プロ注目の立命大・竹内翔汰が1安打1四球で勝利貢献 活躍の裏にあったOB古田敦也氏の教え
◆報知新聞社後援 大学野球関西オールスター5リーグ対抗戦第2日 準決勝 関西学生5―3近畿学生(22日・わかさスタジアム京都) 準決勝2試合が行われ、関西学生が近畿学生を破って6連覇に王手をかけた。3番に入ったプロ注目の竹内翔汰右翼手(立命大4年)が1安打1四球で貢献。関西六大学は途中出場の河西威飛一塁手(大商大4年)のサヨナラ打で2年連続の決勝進出を決めた。23日に予定されていた決勝は天候不良が予想されるため、24日への順延が決定。優勝した連盟には、今秋の関西地区大学選手権で1勝すれば明治神宮大会(11月20~25日)出場が決まるスーパーシードが与えられる。 立命大・竹内が強力打線の中心で存在感を光らせた。初回無死一、二塁。「簡単に打ってゲッツーというのは流れを悪くするので、しっかり打つ球を選んでいこう」と、四球で好機を拡大し、この回一挙5得点のきっかけを作った。4回無死一塁の第3打席は遊撃後方にポトリと打球を落とすと、迷わず一塁ベースを蹴る。「打った瞬間から行こうと決めていた」と、自慢の快足で二塁を陥れた。 活躍の裏には、同大学OBの元ヤクルト・古田敦也氏(58)の教えがあった。母校を訪れた際、プロ野球選手の「カウント別打率」を説明。「打者は追い込まれる前に打て。投手ならストライク先行で行け」と、明確な指針を授かった。竹内にとっては、漠然と片付けていた「野球の基本」が、具体的なデータで可視化された形。「基本がいかに大事かが明確に分かった」。制球が不安定な投手から慎重にもぎとった四球と、0ボール1ストライクと浅いカウントから打っての二塁打で、学んだ内容を見事に実践した。 広島・鞘師スカウトは「率を残しながら、長打も出るタイプ」とネット裏から熱視線。プロ志望を明言した竹内は「(テレビキャスターを務める)古田さんにインタビューされるプロ野球選手になりたい」と、笑顔で青写真を描いた。(南部 俊太)
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