20代トリオ・えびしゃが「ツギクル芸人」第5代王者 放送するフジテレビ内定辞退の過去も「恩返しを!」
次世代スター芸人を発掘するお笑いコンテスト「ツギクル芸人グランプリ2024」の決勝が29日、東京・台場のフジテレビで行われ、デビュー2年目のお笑いコンビ、えびしゃが第5代王者に輝いた。予選上位15組の中から優勝をつかみ取り、思わず抱きしめ合った。 優勝の瞬間、えびしゃは祝福で会場に舞う紙吹雪に両手を広げて感無量の表情。審査員長のタレント、渡辺正行(68)から優勝トロフィーを贈られた際は、「ありがとうございます!」と優勝の〝重さ〟も実感した。 ピン芸、コント、漫才などジャンルを問わず、今後の芸能界でスターとなる芸人を発掘するために日本音楽事業者協会とフジテレビが2019年からスタートしたお笑いコンテスト。「地上波のプライムタイムの番組レギュラーを持っていない芸人」が対象となり、この日は予選上位15組が決勝大会で激突した。 えびしゃのメンバーは25、26歳で構成。今大会最年少となり、ゲームや聞き間違いなど身近でありながら、作りこまれた独特の世界観のネタを2本披露。 優勝後の会見で中村シュンスケ(26)は、「めっちゃうれしいです。2年前は本当にただのお笑いファンだったので、感無量です。この番組も見ていたので」と感激。昨年から倍額となる賞金200万円の使い道については、「ネタでつかったドアとかも自分たちで使ってるもので…。なので運ぶように中古の軽トラを買いたい」と夢を膨らませた。ネタについては、「芸歴二年目でネタも数がないので、一番強い2本ということです」とキッパリ。 中村は就活の末に同番組を放送するフジテレビから内定をもらっていたが、辞退して芸人になった過去があり、「入社の直前までいすわって、芸人やるというときに成功できるよと、人事部の方に快く送り出していただいた。だからある意味恩返しというか。フジの番組で活躍したい」と〝古巣〟での活躍を誓った。 第1回は、ザ・マミィ、第2回は金の国、第3回はストレッチーズ、第4回はナイチンゲールダンスが優勝。優勝者特典として民放キー局5局で各2番組への出演が約束されている。