長崎にルーツを持つ池田エライザ、新日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』出演は「すごく運命的。個人的にも幸せな経験になりそう」
神木隆之介が主演を務める10月期の日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(TBS系 毎週日曜 午後9時~9時54分)に出演する池田エライザのインタビューコメントが到着した。 本作は、『アンナチュラル』(2018年)、『MIU404』(2020年)など数々のヒット作を生み出している、野木亜紀子×塚原あゆ子×新井順子という強力チームが手掛ける初の日曜劇場。1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語を描く。 池田エライザが演じるのは、主人公・鉄平(神木)がいる端島に、どこからか逃げるように突然やってきた謎の女性・リナ。謎多きキャラクターを演じる池田が、本作への意気込みや見どころを語った。 ◆出演が決まった時の思いをお聞かせください。 父が端島の横にある高島出身で、祖父も炭鉱夫だったのですごく運命的に感じました。祖父に炭鉱夫時代の話を聞くことはかないませんでしたが、父は端島に行ったことがあるそうで、少しだけ身近な気持ちというか。私が演じるリナは端島出身の役柄ではないのですが、縁を感じています。この作品を通して、祖父が生きた時代を追体験できるような気がして、個人的にも幸せな経験になりそうだなと思っています。 ◆リナの役柄の魅力を教えてください。 ミステリアスという設定ではあるのですが、神経質で怖い女性ではないと思います。よく人を見ているし、気を配ったり、クスッと笑っていたりとかいろいろな表情をお見せできると思います。リナには何かを抱えている様子がありながらも、生きることを決して諦めない強さや包容力があります。ときどき達観したような意志の強さが現れるのがすごく好きで。セリフの行間にリナらしさがあって、自分ではなく相手が喋っている時にリナの心が動いているのを感じながら演じています。 ◆ご自身と通じるところはありますか? 私がもしリナのような体験をしたら、彼女と同じように行動できるかはわかりません。それほど想像を絶する経験をしているキャラクターでもあります。そういった部分に対して、簡単にわかるよと言うことはできませんが、自分の痛みを通して、人の痛みを理解しようとする姿勢や生き方には共感できますし、素敵だなと思っています。 ◆主演の神木さんの印象は? 共演前も、実際お会いした後も印象は変わりませんでした。すごくフランクに話してくださる方で、たまにオタク的で凝り性な一面が垣間見えることも(笑)。世代も近いので、最近はお互いの好きなゲームや漫画の話ばかりしています。現場の雰囲気が和やかなのは、神木さんが常に楽しませてくれているから。主演の神木さんが一番大変ですし、出ずっぱりで駆け回っているので、自分のことだけでいっぱいいっぱいでも誰も責めないのに、いつも楽しそうにいてくださるのでありがたいです。そのおかげで、リナの役柄と同じように、仲が良い端島の幼馴染みの中に混ぜてもらっているような気持ちで現場にいることができています。 ◆他の共演者の方はいかがですか? (土屋)太鳳とはもう何度も一緒に撮影していますが、毎回、彼女の噛み砕かれたお芝居を見て「こう解釈するんだな」と感じたり、どんどん変化していく演技を見るのが楽しいです。太鳳の方が1つ歳上ですが、なんだかすごく愛おしい気持ちになることも。 清水(尋也)くんは、以前共演した時は弟役だったので、当時は「姉ちゃん、姉ちゃん」と言ってくれていて。今回久しぶりにお会いすることになって、どんな感じになるかなと思っていたら「ご無沙汰しております」って堅苦しい挨拶をされて。(仲が良かったのが)リセットされているなと思って笑っちゃいました(笑)。他の皆さんともこれからじっくりとお芝居をご一緒できるのが楽しみです! ◆本作では各地でロケ撮影も行われているようですね。 海沿いで撮影をしているのですが、海を目の前にすると、どの時代にも水平線があったんだなと実感します。この景色と共に、ずっと人の営みがあったんだなと思うとすごくエモーショナルな気持ちになりました。水平線を前に着物を着て立っている自分をモニターで見ると、タイムスリップしているような不思議な感覚を覚えることも。セットでの撮影もとっても楽しみにしています。いろいろな撮影場所で、野木(亜紀子)さんの素敵な脚本をより立体的にしようとみんなで力を合わせて頑張っています。 ◆最後にメッセージをお願いします。 1つでも多くのメッセージが1人でも多くの方の心に届くように、ドラマ作りに参加しているみんなで最善を尽くしながら、繊細に丁寧に、かつ大胆に取り組んでいます。受け取るメッセージは人それぞれだと思いますが、何か1つでも届けることができたらいいなと思います。
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