夢洲に駅タワービル構想 万博開催までに大阪メトロ「新しい大阪の活力拠点に」
Osaka Metro(大阪メトロ)は20日、2025年国際博覧会(万博)の開催地となる夢洲(大阪市此花区)や東西・南北の軸を強化した地下空間の一体開発などを発表。夢洲に建設する駅や駅タワービルの建設構想などを明かした。 【拡大写真】夢洲周辺の空撮(2017年10月撮影)
コスモスクエア駅から夢洲まで約3キロにわたり延伸
発表によると、万博やIRの誘致先でもある夢洲を新しい大阪の活力拠点にするため、大阪メトロ中央線をコスモスクエア駅(同住之江区)から夢洲まで約3キロにわたり延伸に参画するとしている。
そこで土地の確保など条件が合えば、国内外の来訪者を迎える玄関口である夢洲駅のほか、大阪を一望したり、人が出会えるマーケットプレイスなど活力を生み出す拠点とする夢洲駅タワービルなどの開業を目指していくとしている。
計595億円かけ、駅リニューアルや車両導入など
また、地下空間の開発や車両の刷新費用などを、計595億円をかけて進めていくことも明かした。地下空間の開発は、主に既存の駅のリニューアルなどを指しており、御堂筋線で9駅、中央線で6駅のリニューアルを2024年度までに完了するとしている。
車両のほうも「移動そのものを楽しめる」ものへとするため、中央線の30列車をデザインや大画面ディスプレイ、AIコンシェルジュなど「最先端の技術がつまったもの」にしていくという。 大阪メトロは「地下空間が大阪の活力インフラとなるため、新たな機能やサービスアップを実現する。夢洲は万博開催とともにIRの誘致先でもあり、条件が整えば『活力インフラ』の拠点として大型商業施設の開発などにも参画していく」としている。 これらの計画の資料や動画は、同社の公式サイトで確認することができる。