DeNA 中日ライデル獲得調査、超好待遇勝負も 複数球団との争奪戦に備える
DeNAが獲得調査を続けている中日の絶対的守護神、ライデル・マルティネス投手(28)に対し超大型契約を準備していく可能性が16日、高くなった。昨オフ、残留に向けてトレバー・バウアー投手(33)に提示した総額10億円規模の契約を超える破格の条件で、ソフトバンクなどとの争奪戦に備える。 【写真】プレミア12ではキューバの守護神を務める 背番号は中日と同じ92 26年ぶりの日本一に輝いた勢いで、マルティネス争奪戦に挑む。最速161キロで通算166セーブ、42ホールドの右腕に用意するのは「バウアー超え」の超好待遇だ。 23年に10勝を挙げたバウアーに対し、球団は単年10億円を超える条件を提示。結局、契約には至らず、メキシコリーグに移籍した。当時、カブスに移籍した今永の譲渡金約14億3000万円が、その資金に充てられる予定だった。 さらに、DeNA本社は今年3月期の決算報告で、スポーツ事業の売上収益を272億7100万円と発表。前期比30・1%増と好調だった上に、日本一効果も加え、球団が十分な資金を運用できる環境が整っている。 マルティネスについては中日に加え、ソフトバンク、巨人などが熱視線を送っている状況。日本シリーズで破った12球団No・1ともいわれる資金力を誇るソフトバンクにも、「マネーゲーム」で引けを取らない。 獲得に興味を示していた広島・九里がメジャー挑戦も視野に入れていることなど、FA選手獲得は静観の構えにシフトチェンジ。リーグ優勝からの日本一を目指す来季へ、ストーブリーグでも勝利を目指す。 ≪マルティネス プレミア12貫禄の初登板≫キューバ代表の守護神としてプレミア12に出場しているマルティネスは、オーストラリア戦で大会初登板。1点リードの9回にマウンドに上がり、3者凡退に抑えて試合を締めた。先頭打者を投ゴロ。そこからいずれも155キロの直球で2者連続で空振り三振に仕留めた。背番号は中日と同じ「92」。久々の登板でボールが高めに浮くシーンもあったが、貫禄の3人斬りだった。