「内なる敵」に米軍投入を トランプ氏左派批判が物議
【ワシントン共同】11月5日の米大統領選投票後に結果確定を巡って暴動やテロが起きる可能性も指摘される中、共和党候補トランプ前大統領が、民主党進歩派ら急進左派を「内なる敵」と批判し、米軍を使って混乱を防ぐべきだとの考えを示したことが物議を醸している。自身の支持者や外国の勢力ではなく「極左の異常者」が心配だと訴えている。 2020年の前回大統領選でトランプ氏は敗北を認めず、多くの支持者が21年1月に選挙結果の認定を阻止するため議会を襲撃した。民主党候補ハリス副大統領は「トランプ氏は自分を支持しない者は敵だと言っている」とし、分断をあおる姿勢を猛批判している。 トランプ氏は13日放送のFOXニュースのインタビューで、混乱の可能性について「私に投票する側は大丈夫だ」と発言。問題なのは「内なる敵」だとし「米国にはとても悪い人間がいるし、病んだ人もいる。急進左翼の異常者だ。州兵あるいは必要なら軍隊によって対処できる」と語った。