米副大統領候補TV討論会は共和党ヴァンスが「僅差」で勝利、調査結果
米大統領選の副大統領候補によるテレビ討論会が米東部時間10月1日夜に、ニューヨークで開かれた。民主党のミネソタ州知事のティム・ウォルツと、共和党のオハイオ州選出の上院議員のJ.D.ヴァンスの両者は、比較的冷静に政策論争を交わした。 この討論における両者の評価は拮抗したが、一部の調査によれば、共和党のヴァンスが民主党のウォルツを僅差で制したと見られている。 討論会を主催したCBSニュースの調査によると、視聴者の42%がヴァンスを勝者とし、41%がウォルツを勝者とした。また、CNNの調査でもヴァンスを勝者とした人が51%、ウォルツを勝者とした人が49%で、ヴァンスが僅差で上回った。 一方、ポリティコとFocaldataが行った投票の可能性が高い有権者を対象とした調査では、どちらが討論会の勝者であるかについて50対50で意見が割れたが、無党派層の間では、ウォルツが57対42で優勢だった。 選挙を含むさまざまなイベントに賭けを行うベッティング(賭け)サイトのブックメーカーは、ヴァンスを勝者とみなしている。暗号資産ベースの賭けのプラットフォーム、Polymarket(ポリマーケット)のブックメーカーは、ヴァンスが討論会後の世論調査で勝者と判断される確率を73%と見積もっており、ウォルツの27%を上回った。この数字は、討論会前の予想から完全に逆転した。討論会前はウォルツが勝者と判断される確率を70%と見込んでいた。 選挙ベッティング市場のブックメーカーは、1日にトランプ前大統領の勝利の確率をわずかに引き上げたが、その変動の多くは討論会の数時間前に発生していた。この上昇には、ジョージア州とノースカロライナ州における共和党に有利な世論調査が影響したと見られている。 しかし、選挙ベッティング市場においては、カマラ・ハリス副大統領がわずかなリードを保っている。ブックメーカーは彼女が11月の選挙で勝利する確率を50.3%と見積もっている。これに対し、トランプの勝利の確率は48.9%とされている。
Siladitya Ray