大規模テロなどに備え 「国民保護実動訓練」実施/埼玉県
大規模なテロなどに備えて関係機関の相互連携や対処能力の向上を図ろうと、県が2005年度から毎年、県内の市町村と共に進める国民保護実動訓練が15日、春日部市で行われました。 訓練には県と春日部市をはじめ、警察、消防、陸上自衛隊、地域の医療センターや日本赤十字社など合わせておよそ400人が参加しました。 訓練は、アイル・アリーナウイング・ハット春日部のメインアリーナでイベント開催中、30年前に大阪で実際に使用された猛毒の化学剤「VX」が散布されたという想定で行われました。 訓練では、現場に駆けつけた消防隊などが重さおよそ40キロの化学防護服を身にまとい、避難した人たちの除染作業や倒れている人たちの救護にあたりました。 また、救護では、重症者を県防災航空隊のヘリコプターで搬送したり、4つの担架を一度に運ぶことのできる自衛隊の救急車でけが人を運んだりして、万が一の大規模なテロに備えていました。 このほか、ことしは、陸上自衛隊大宮駐屯地化学学校の教導隊が初めて参加し、VXの検体を採取し自衛隊のヘリコプターで搬送する訓練も行いました。
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