大きな変化を乗り越えて大谷翔平が2年連続3度目MVP 昨年愛犬のデコピンを初披露、今季は真美子夫人も
ドジャース・大谷翔平投手(30)が21日(日本時間22日)、全米野球記者協会(BBWAA)が選出するナ・リーグの最優秀選手(MVP)を受賞した。MLBネットワークの番組には真美子夫人、愛犬のデコピンとともに出演して喜びを分かち合った。 【動画】MVPが決まった瞬間!真美子夫人が「グータッチ」デコピン仰天行動 MVPを受賞するのはエンゼルス時代の21、23年に続いて2年連続3度目。3度の受賞は、7度受賞のバリー・ボンズに続いて、アレックス・ロドリゲス、アルバート・プホルス、マイク・トラウトらに並んで史上2位タイとなった。指名打者(DH)のみの出場での受賞は史上初。ア・リーグ、ナ・リーグの両リーグで受賞するのはフランク・ロビンソン(1961年レッズ、66年オリオールズ)以来2人目で、移籍してリーグを変えての2年連続受賞は史上初の快挙だ。 多くの変化を乗り越えての2年連続MVPとなった。23年9月には18年10月以来5年ぶり2度目の右肘手術。今季は打者に専念することになった。リハビリ段階の中でも、昨オフには6年間所属したエンゼルスからドジャースに史上最高額となる10年総額7億ドル(約1022億円=契約発表時のレート)でドジャース入りを決断。慣れ親しんだ環境から、新天地へ飛び込んだ。 1年前のMVP受賞中継内では愛犬のデコピンを初披露。今年2月には真美子夫人と結婚したことも発表した。あらたな家族を迎えた大谷は、さらに成長を遂げた。一方で、メジャー生活をこれまで支えてもらっていた水原元通訳とは、まさかの形で突然の別れを迎えた。開幕直後のスキャンダルという異例の事態だったが、しっかりと結果を残し続けるのは大谷の精神力の強さを改めて証明した。 今季の大谷は、54本塁打、130打点の2冠王。打率3割1分と59盗塁もリーグ2位で、最終戦まで3冠王を争う大活躍を見せた。史上6人目となる「40―40」(40本塁打&40盗塁)を8月23日に早々と達成すると、史上初の「50―50」も9月19日には達成した。日本人史上初となるトリプルスリー(3割、30本、30盗塁)も軽々クリア。さらには初めて出場したポストシーズンでは快進撃を見せてワールドシリーズ制覇にも貢献した。
報知新聞社