シュタイナー、年末にハースのチーム代表退任を知らされ「ちゃんとお別れできなかったことに胸が痛む」
2023年シーズンをコンストラクターズランキング最下位で終えたハースF1チームは、ギュンター・シュタイナーとの契約更新をせず、新たに小松礼雄をチーム代表に任命した。 【ギャラリー】世界中から悲しみの声……コワモテだけど愛された。ハースF1代表を退いたギュンター・シュタイナー 2016年にF1に参入した当初からチームを率いてきたシュタイナーは、チームへの投資が必要だと感じていたが、チームオーナーのジーン・ハースは現在の支出レベルを維持しつつ、効率化を進めたいと考えていた。そうした方針の違いも、シュタイナーの離脱につながったようだ。 バーミンガムのナショナル・エキシビション・センターで開催されたオートスポーツ・インターナショナル2024で、シュタイナーはクリスマスから新年にかけてハースからこの知らせを受けたことを明かし、突然の離脱によってチームから適切な見送りを受けられなかったことを認めた。 土曜日の朝、メインステージに『Sky Sports』のF1コメンテーターであるデヴィッド・クロフトと出演したシュタイナーは、次のように語った。 「まずは私の方から話させてもらっていいかな?」 「ハースF1を去る時、何人かの人たちにお礼を言う機会がなかったんだ。きちんとした別れを告げることができなかったチームメンバー全員に、ただただ感謝したい」 「私がチームに在籍していた間、我々をサポートしてくれていたファンのみんなにもそれを伝えたい。素晴らしかった。とても感謝しているよ」 「ああ、(別れを告げられず)胸が痛んだよ。彼らはみんな私のことを知っているし、私が彼らのしてくれたことに感謝していることも知っている。常に彼らに『やあ、みんな、チームのためにやってくれてありがとう』と伝えるのが一番いいんだろうけどね」 シュタイナーは、ジーン・ハースから電話で契約延長はないとの知らせを受け、驚いたことは認めたが、ジーン・ハースが自由にチームを運営することに不満はないと付け加えた。 また新たにチーム代表に就任する小松がチームを成功に導けるようなチーム状況なのかどうかについて、シュタイナーは「答えられない」と話し、自身のF1での将来についても口を閉ざした。 決断を「急いでいるわけではない」と説明したシュタイナーは、純粋にF1にとどまりたいとは思っていないと明かした。 「F1が私を欲しがっているかどうかは分からないよ!」とシュタイナーは付け加えた。 「現状、私は急いではいないんだ。F1ではたくさんの人たちと出会って、たくさんの友達もできた」 「でも、ただF1にとどまるために仕事を探すのは、私が望んでいることではないかもしれない」
Jake Boxall-Legge