朗読劇『恋空』「その場で湧き上がってくる感情を声に乗せて出せたら」大原優乃・砂田将宏インタビュー
ふたりが考える朗読劇に於いて大切なこと
――おふたりとも朗読劇への出演経験があるかと思うのですが、朗読劇において大切だと思うのはどういったことでしょう? 砂田 今年の2月にやらせてもらったんですけど、独特な空気感の中でやるお芝居ですよね。映像だと、そこだけの空間で、自分でシャットダウンしてそれを撮られているいうのとはまた全然違って、お客さんがいる。普段はBALLISTIK BOYZというグループで活動させていただいており、お客さんがいて、エンターテインメントを届けるのが本業なんですけど、そこともまたちょっと違うんですよね。でも、個人的にはこの独特な感じが好きです。楽しいし、それが朗読劇の魅力の一つなのかなとも思いました。 ――演出家の方に言われたことで新しい発見などはありましたか? 砂田 声量ですね。マイクが付いているとはいえ、その辺のバランスが僕としては難しかったです。本当だったら小さい声で言いたいセリフも朗読劇は声で届けるものでもあるので、そのバランスはすごく勉強になりましたね。今回もたくさんご指導いただきたいな、と思っています。 大原 私は以前も朗読劇で岡本(貴也)さんの演出を受けさせていただいていて。 ――『私の頭の中の消しゴム 13th Letter』ですね。 大原 はい。細かい感情は自由な一方で、視線の動きや感情の起伏、リズムを細かく演出してくださる方でした。どことなく前作と『恋空』が通ずるものがあるなと感じていて、読んでいてもテンポ感が何となく浮かんでくるので稽古が楽しみですね。
ふたりの意外な共通点が発覚?
――今回一途な姿、前向きに生きる姿、乗り越えていく姿描かれていきますが、このストレスの多い現代で、ふたりが乗り越えるためにしていること、元気に生きるためのルールを教えていただきたいです。 砂田 たくさんありますね。もちろん応援してくれるみなさんもそうですし。 やっぱり絶対的な夢が自分の中に軸としてあるので、それを叶えたいという思いや、その夢がブレない限りは何があっても頑張れるというところはあります。 あとはご飯ですね。夜に何を食べるかを楽しみに毎日生きてます(笑)。 大原 落ち込むときはとことんひとりで考え抜く性格なんですけど、それでも決断ができないときは、周りの方に相談して甘えさせてもらっています。 ほかにはサウナですね。 砂田 あー、一緒ですね。 大原 うそ!? お仕事が終わっても仕事のことを考えてしまう性格なんですけど、サウナに行くと無になるので、体はもちろんそうなんですけど、気持ちも整う感じがして好きですね。 砂田 わかります。僕は週3、4で行ってます。 大原 えーっ!すごい! ――最後に、この記事を読んでくださっている方にメッセージをお願いします。 砂田 『恋空』という作品を知っている方はもちろん来てほしいですし、知らない方もこれをきっかけに作品の魅力を知ってもらいたいなと思います。 自分も朗読劇には自社がやってるものにしか出演したことがないので、新しい自分を見てもらえるのかな、とか、稽古を重ねていって新しい自分を見つけられそうだな、と思っているので、それをいろんな人に見てもらいたいですね。 とにかくオリジナルがすごく素敵な作品なので、その魅力を存分に引き出せるよう、一生懸命に頑張りたいと思いますので、お時間あればぜひ来てください。 大原 スチール撮影でソロのカットのときに、笑顔の楽しい時期の美嘉と切ない時期の美嘉を撮っていただいたんですけど、後者の切ない写真を撮っていただいたときに、すでに感極まってしまいそうな感情が自分の中でありました。 初めて台本をいただいたときの感情を大切にしながら、その場で湧き上がってくる感情を声に乗せて出せたらいいなと思っております。ぜひ会場でお待ちしております。 取材・文:ふくだりょうこ <公演情報> 朗読劇『恋空』 公演期間:6月7日(金)~6月9日(日) 会場:シアター1010