伊藤忠、カワサキ株20%取得…米国で販売金融の新会社を共同設立
伊藤忠商事は8日、川崎重工業の完全子会社で二輪車大手のカワサキモータースの株式20%を第三者割当方式で取得し、資本業務提携すると発表した。取得額は800億円。米国で販売金融を手がける新会社を共同設立し、北米を中心に海外での販売拡大を目指す。
伊藤忠は、カワサキの欧州での販売代理店業務を担っていたが、資本提携は初めてとなる。
米国では、アウトドア需要の高まりを受け、二輪車に加え、オフロード四輪車の販売が伸びている。カワサキも手がけるオフロード四輪車は、二輪車よりも高額で、ローンでの支払いが多い。旺盛なローン需要が見込めるとみており、折半出資で来年4月に新会社を設立して販売金融事業に乗り出す。
将来的には、伊藤忠が強みを持つアフリカや中南米などでも販売拡大につなげたい考えだ。