復活期待させるソフトバンク東浜巨の86球 「1点を守り切ることはできませんでしたが」と反省も今季初登板で見せた安定感
◆ソフトバンク2―4ロッテ(3日、ペイペイドーム) 【コラム・好球筆打】 あらためて、今季の活躍に期待を持たせる投球ではなかったか。先発の東浜だ。自身に勝敗こそ付かなかったが、7回を投げて被安打4本。失点は6回にソトに許したソロ本塁打による1点のみと、先発投手としての仕事をきっちり果たした。 ■「えーっ!ラブラブですやん」柳田が夫人と2ショット【写真】 降板後、今季初登板を振り返った右腕は「(初回にもらった)1点を守り切ることはできませんでしたが」と反省する一方で「しっかりストライクゾーンの中で勝負ができたし、良いパフォーマンスが出せたと思います」とコメント。会心とまではいかないが、手応えをつかんだ全86球だったのではなかろうか。 オープン戦は3試合に登板し、計15回⅓を投げて無失点と先発陣の中では一番の仕上がりを見せた。2017年には16勝を挙げて最多勝に輝いた実績の持ち主だけに、切れを取り戻した直球とオフに改良したシンカー、新球チェンジアップも加えた「24年型」の姿に小久保監督も復活を期待していたが、裏切らない今季初登板となった。 試合は守護神オスナが9回に一時勝ち越され、延長12回に又吉が決勝点を奪われて競り負けたが、開幕投手の有原を筆頭に先発陣は安定した投球を続ける。先発で唯一の黒星を喫したモイネロも8回2失点の完投負けだった。打線に元気がないのは気がかりだが、先発陣は開幕前の予想に反する奮闘ぶりだ。(石田泰隆)
西日本新聞社