大河ドラマが楽しみに 「光る君へ」の時代や源氏物語 三重・松阪で6連続講座
元国語教師の橋西公民館・大原館長 徳和地区で宮中や言葉など解説
三重県松阪市の徳和地区コミュニティセンター(渡邊幸香センター長)は9日午前10時から上川町の同所で、橋西公民館(川井町)の大原一成館長(71)を講師に連続講座「それぞれの『光る君へ』~『源氏物語』千年の恋~」を開講した。初回は約20人が平安時代の宮廷と源氏物語への理解を深めた。
主人公の紫式部は「まひろ」と呼ばれるが…
同講座は2026(令和8)年に、現在の市直営から地元の住民自治協議会が管理運営する「コミュニティセンター」になる橋西公民館の大原館長が、先にコミュニティセンター化した徳和地区から学ぶ中で、「何かお礼を」と考えたことがきっかけ。元中学校の国語教師で、市外で古典文学を教えていることを生かして同センターに出前講座を提案して実現したもの。 同講座は、NHKで現在放送中の大河ドラマ「光る君へ」を受けて計画。10月9日まで全6回にわたって学ぶ。 初回のこの日は「紫式部と藤原道長」をテーマに、大原館長が当時の社会や宮中の人物相関図、源氏物語に登場する言葉などを紹介。ドラマで主人公の紫式部が「まひろ」とされていることに関し「当時、皇后、皇女や最高級貴族の娘でもない限り女性の名前は残されていない」、宮中に入った女性については「父方の家柄(官位)にふさわしい扱いを受ける」などと示した。 伊澤正博さん(80)=上川町=は「分かりやすく勉強になりました」、小林隆子さん(同)=下村町=は「これからテレビを見るのが楽しみです」とそれぞれ話した。