ソシエダ、オサスナに0-2敗戦でラ・リーガ5試合ぶり黒星…久保建英は後半頭から出場してキレキレのプレー披露
27日のラ・リーガ第11節、レアル・ソシエダは本拠地レアレ・アレナでのオサスナ戦を0-2で落とした。MF久保建英はベンチスタートとなり、後半頭から出場している。 【動画】久保建英が得意のカットインから決定機! ここ3試合の公式戦成績が2勝1分け(ラ・リーガ2勝2分け)と、8試合でわずか1勝だったシーズンスタートの頃に比べてパフォーマンスおよび成績を改善しているソシエダ。イマノル監督はミッドウィークのマッカビ・テルアビブ戦(2-1勝利)で先発させた久保をベンチスタートとして、中盤に右からスビメンディ、ブライス、スチッチ、前線にオヤルサバル、オスカールソン、バレネチェアを配している。 前半は久保のマジョルカ時代の恩師、ビセンテ・モレノ監督率いるオサスナが2点を先取。まず23分、ブライアン・サラゴサの柔らかいクロスからトロがヘディングシュートを決め切ると、34分にはB・サラゴサの横パスを受けたブディミルが冷静な左足のシュートでネットを揺らした。 ボールを保持しながらも攻め切れず、2点ビハインドで前半を終えることになったソシエダ。イマノル監督はハーフタイムに交代カードを切り、オスカールソンを下げて久保を投入する。日本人MFは右ウィングを務め、そこに位置していたオヤルサバルが偽9番となった。 久保は出場した直後から精力的なプレーを披露。B・メンデスのファウルからのボール奪取だったが、46分にファーストシュートを放ち、その2分後にはDF2枚の間を抜く抜け目ないクロスでスビメンディのヘディングシュートを引き出している(どちらもGKセルヒオ・エレーラがキャッチ)。 出場直後から2枚のマークがついている久保だが、その後も勢いは収まらない。58分には右サイドからペナルティーエリア内に切り込み、左足で強烈なシュートを放ったが、これはスペイン代表GKの横っ飛びに弾かれた。 イマノル監督は70分にオヤルサバル、スチッチ、バレネチェアとの交代でサディク、トゥリエンテス、ベッカーをピッチに立たせる。 そして、その後も両チーム合わせて最もキレのあるプレーを見せたのは久保。71分に圧倒的スピードのドリブルでマッチアップするフアン・クルスを置き去りにし、右サイド深くまで侵入するなど、ビセンテ・モレノ監督とオサスナにとって脅威の存在となっていた。ただ75分を過ぎたあたりでベッカーとポジションを交換して左ウィングとなった際には、その存在感を少し落としている(89分あたりに右に戻る)。 ソシエダは終盤も猛攻を仕掛け、90分には久保の蹴った右CKからブライスがアレソに倒されたとして、主審がPKを指示。だが、これはオンフィールドレビューの後に取り消しとなった。結局ソシエダは、1点を返すこともできないまま試合終了のホイッスルを迎えた。なお久保はソシエダで唯一この試合のMOM候補に選ばれたが、得票率はブライアン・サラゴサ(41%)、ブディミル(20%)、セルヒオ・エレーラ(24%)に続く15%にとどまっている。 ラ・リーガで5試合ぶりとなる黒星を喫したソシエダは、12位に位置している。