財津一郎さん死去 『バザールでござーる』や『ピュンピュン丸』など テレビや映画・CMなどで活躍
俳優でコメディアンの財津一郎さんが、14日に慢性心不全のため亡くなっていたことがわかりました。89歳でした。 財津さんはコメディー番組『てなもんや三度笠』に出演し、一躍人気者に。「ヒッジョーにキビシ~ッ!」や「~してチョーダィ!」などのギャグで、一世を風靡(ふうび)しました。
■俳優としても活躍
また、俳優としても活躍し、『男はつらいよ』シリーズや『3年B組金八先生』シリーズなどに出演。1985年には、伊丹十三監督の映画『お葬式』(1984年公開)で、日本アカデミー賞助演男優賞を受賞しました。 1993年に出演したバラエティー番組で、財津さんは俳優活動について「バラエティーで鍛えられたことがどんだけプラスになっているかね。シリアスなお芝居の世界にいてもね、この辺でふつふつたぎるものは同じなんですよ」とコメント。
■多くのテレビCMに出演
財津さんが特に親しまれるきっかけとなったのは、『タケモトピアノ』のテレビCM。「ピアノ売ってチョーダィ!」というフレーズが印象的なこのCMは、20年以上にわたって放送されました。 さらに、キュートな猿のキャラクターが登場するNECのCM「バザールでござーる」の声や、エスフーズのホルモン焼き『こてっちゃん』のCMでのコミカルな演技も人気となり、CMの世界でも大活躍しました。
■アニメ『ピュンピュン丸』のオープニング曲も
また、歌手としても活動し、1967年からテレビ朝日系列で放送されていたアニメ『ピュンピュン丸』で、オープニング曲『ピュンピュン丸の歌』を担当。自身のギャグ「キビシ~ッ!」が入れ込まれた楽曲で、当時の子どもたちからも親しまれました。 財津さんの通夜は18日に、告別式は19日に執り行われたということです。