【MotoGP】全力疾走でマルケス抜き一時4番手……驚異の新人アコスタ、攻めに悔いなし「すべてが素晴らしかった」
MotoGPカタールGPで最高峰クラスにデビューしたペドロ・アコスタ(GASGAS)は、決勝を8位でフィニッシュ。いきなりの表彰台獲得は叶わなかったが、初レースとしては満足の行くものだったようだ。 【リザルト】MotoGP2024開幕戦カタールGP 決勝レース結果 アコスタはカタールGPの2日目に行なわれたスプリントレースで8位を記録。新人ながら良いレースを見せていたが、3日目の決勝ではさらに素晴らしい走りを見せた。 アコスタは8番グリッドからいいスタートを切ると、レース序盤にエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)、アレックス・マルケス(グレシーニ)らをオーバーテイク。4番手を走るマルク・マルケス(グレシーニ)を追い立てた。 中盤には8度の王者であるマルク・マルケスに対してもまったくひるまない走りで追い抜き、表彰台圏内目前の4番手にまで浮上した。ただそれ以降アコスタはペースを保つことができず、終盤に後退。最終的に8位でのフィニッシュとなった。 なおアコスタは決勝におけるファステストラップも記録している。 ルーキーとして非常に印象的なデビュー戦を過ごしたアコスタは、レース終盤のペースダウンを気にすることなく、全力で戦ったことを満足していると話した。 「いくつかミスをしてしまった。でも最初のレースがこうも上手くいくはずがなかったのに、全てが素晴らしかったよ」 「ファステストラップを11周目に記録して、僕は4番手に浮上した。今回MotoGPクラスで初めてやったオーバーテイクの全てが気に入っているよ。Moto3のときからオーバーテイクにはあまり自信がなかったんだけどね」 「こうして10周を走ったほうがずっとよかった。僕らはもっと満足すべきだろう。ただより上手くマネジメントすることも必要だ。そのためには経験を積む必要がある」 マルク・マルケス以来の天才ライダーとも評されるアコスタは、その大先輩とのバトルを美しいものだったと語った。 「まさに”初めての経験”だった」 「マルクとの戦いは必要なだけ長く続いたよ。その時は全てがとても美しく、そして最後は大失敗に終わるんだ。この物語は長くは続かなかった」 「オーバーテイクすること、リズムに乗ること、そしてここで走るのが本当に気に入ったよ」 なおレース終盤には肉体的にもかなり苦しんでいたことをアコスタは明かした。 「バイクのライドハイトデバイスのレバーを改修しないといけないね。僕の腕と手だとりょっと遠すぎる」 「腕はコンパートメント症候群(通称腕上がり)まではなっていないけど、かなり悩まされたよ」
Oriol Puigdemont