「“辞書呑み”が辞書に載るまで」番組初のリアルイベント「川島明の辞書で呑む」リポート
辞書で見慣れない言葉を探し合い、それをツマミに語り合うテレ東の辞書バラエティー「川島明の辞書で呑む」番組初のリアルイベント「川島明の辞書で呑むTHE ライブ~有楽町で呑みましょう『か』~」が、7月19日に、東京有楽町のヒューリックホール東京にて開催された。 今年1月に番組がスタートし、2度の特番を経て、5月16日から7週連続の放送で「あ」行をコンプリート。「か」行突入を記念して開催された本イベントには、800人が詰めかけた。満員の会場では、開演までの間に持参の辞書を開いている人も。MC・川島明(麒麟)の乾杯のあいさつで、「出演者と番組ファンが呑みながら辞書を引く」という、前例のないイベントが始まった。
鈴木絢音「一番最初に辞書で呑んだのは私」、佐久間宣行「辞書と寝たこともある」
MCを囲む“辞書呑人(じしょのみんちゅ)”は、常連の村上(マヂカルラブリー)、岡崎体育、サーヤ(ラランド)と、2度目の参加となるラッパー・DOTAMA。今まで居酒屋店員役で出演してきたニシダ(ラランド)も、会場の店員役となりお酒を運ぶ。初登場は、辞書好きで知られる俳優・鈴木絢音と、元テレビ東京のプロデューサー・佐久間宣行という顔ぶれ。 川島によって出演者が紹介されると、鈴木は「一番最初に辞書で呑んだのは私なんじゃないかな。辞書に関する本を出させていただいたことも」、佐久間も「元ADなので、誤字脱字チェックで辞書をバイブルのように。辞書と寝たこともある」と辞書との付き合いの深さを伺わせるエピソードを披露。全員のあいさつが終わると、観客も辞書を引けるようにと客席の照明が明るくなった。 川島の取り上げた「からあし」という言葉から始まった“辞書呑み”では、まずはみんなで辞書を引かず予想をすることに。その意外な語釈を知り、「空(から)○○」トークが展開していくさまは必見。サーヤ出題の「からすのあしあと」では、世代間・男女間の意識の違いが浮き彫りになる。
DOTAMAとの因縁のフリースタイル・ラップバトルで、マヂラブ村上が泣かされる!?
象徴的なものを使って全体を表すという意味の「換喩(かんゆ)」の話題では、かんゆクイズが次々と出題され、会場も巻き込んで大盛り上がり。さらに、DOTAMAが取り上げたある言葉を発端に、川島がラップをお願いする流れに。負けじと立ち上がった村上はDOTAMAとの因縁のフリースタイル・ラップバトルへと突入するが、果たして勝敗は…。 飲みながらのイベントを考慮し、休憩を挟んでの後半戦。私物の10万円の電子辞書を携えたニシダが取り上げた言葉から、テレビ制作に欠かせないある技術の話題に。その道のプロである佐久間から、一同が感嘆するエピソードが続出する。 次に村上が、新明解国語辞典の「牡蠣(かき)」の記述から、番組で度々話題になった“ある疑惑”を提示。そこから「あさり」「ホタテ」「ホッキ貝」と、爆笑に次ぐ爆笑の展開に。 おなじみの三省堂辞書出版部長・山本康一氏と、校閲者で辞書マニアの見坊行徳氏の両名も日本語解説として出演。村上や川島の追及に、酔った山本氏が回答に困る場面では会場が笑いに包まれた。その後、各自が好きな食べ物を辞書で引く時間が設けられるが、そこまでの流れはぜひ配信で確認してほしい。