兄弟で野球独立リーグへ 奄美市出身の田代優翔・優晟 栃木ゴールデンブレーブス
野球の独立リーグ・ルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスにこのほど、鹿児島県奄美市名瀬出身の田代優翔(ゆうしょう)(22)、優晟(ゆうせい)(21)兄弟が入団した。仲間であり好敵手の二人は、チームの日本一とともに、夢のNPB(日本野球機構)入りを目指す。 兄の優翔は右投げ右打ちの捕手。178センチ、85キロ。プロテストを経て、8月3日付で練習生として入団した。 朝日小2年時に野球を始め、朝日中から鹿児島城西高に進学。3年時にはNHK杯優勝を経験した。来年3月に日本経済大を卒業予定。 チームには姶良市出身で元メジャーリーガーの川﨑宗則選手も在籍。シーズンオフ中は一緒に自主トレを行っており、「野球が仕事だからね」と声を掛けられ、刺激を受ける日々を送っているという。 「好きなことを仕事にできているということを意識するようになった。来年から本契約予定。1年を通してけがなく乗り越え、結果を残したい」と意気込むとともに、弟の優晟の入団については「小さいころから一緒に野球をやってきて、今回また仲間になるが、ライバル意識の方が強い。あいつより先にプロ入りしたい」とも語った。
弟の優晟は右投げ左打ちの内・外野手。175センチ、72キロ。近所の公園で練習する朝日野球スポーツ少年団が楽しそうに見え、兄と共に入団。高校まで同じチームで競い合い、自身が3年の時にセンバツ出場を果たした。 卒業後は長野県の千曲川硬式野球クラブで3年間プレー。兄の栃木入団が決まり、「自分も」と8月にプロテストを受けて合格。今月21日、他の選手らと共に球団の新入団選手発表記者会見に臨んだ。 優晟は「一日でも早く慣れ、チームの日本一に貢献したい。そして、兄と一緒にNPB入りの夢をかなえたい。兄とはずっと一緒に野球をやってきてライバルみたいな感じ。一緒にプロに行きたい」と力を込めた。 栃木ゴールデンブレーブスは株式会社栃木県民球団が運営。2017年からリーグに参入しており、今期は31勝32敗2分で南地区2位だった。