NHKBS注目ドラマ「TRUE COLORS」5日開始 倉科カナ難役へ 名曲主題歌 制作の裏側は
倉科カナ(37)、毎熊克哉(37)、渡辺謙(65)が共演するNHKBSプレミアムドラマ「TRUE COLORS(トゥルー カラーズ)」(来年1月5日スタート、日曜後10・00)が豪華出演者と熊本・天草のほかイタリアロケもある壮大なスケールの作品として注目されている。今作の制作の裏側について、樋口俊一プロデューサーに聞いた。(鈴木 美香) 優れたテレビドラマの脚本家に贈られる「向田邦子賞」を「グレースの履歴」(NHKBSプレミアム)で受賞した源孝志氏が脚本・演出、原作(小説「わたしだけのアイリス」)のドラマ。 樋口氏は「源作品の洒脱な台詞回しと映像美、そして芝居の経験値の高い俳優陣の演技力を天草やイタリアの美しいカットの数々とともにお楽しみいただけると思います」と自信を語った。 倉科が演じるファッションフォト業界のトップフォトグラファー・立花海咲(みさき)がイタリアのトップデザイナーからも厚い信頼を得て、その地位を確固たるものにしようとしていたが、思いもよらない疾患が判明。カメラマンとして致命傷となりかねない状況に直面する中で、上京以来一度も会っていない妹から会いたいという便りが届き、18年ぶりに故郷・天草の港に降り立つ。嫌悪感を抱き続けてきた継父・多一郎(渡辺謙)や高校時代の親友・晶太郎(毎熊克哉)と再会し変化が起きていく…という姿が描かれる。 「脚本を原作者が手掛けていることで臨機応変に修正し、現場の空気感をすぐに取り入れて撮影できました。ロケ地では、現場の景色が素晴らしく、そちらを生かした映像になっています。天草は海の色、空の色が東京とはまったく違って、イタリアはイタリアで、秋の田園のブドウの葉が紅葉していてとても美しかったのですが、それらの色を4Kカメラの映像が的確に捉えています」 主題歌は米歌手シンディ・ローパーの名曲「True Colors」 。原作の小説は源氏が同曲から着想を得て執筆。樋口氏は「シンディさんが4月にツアーで来日されるのは選曲当初には知らず、このタイミングの放送はまったくの偶然です。シンディさんが来られる年の初めの放送は縁があって、何かが結びつけてくれたのではと思っています。歌の世界観から着想を得ている作品ですので、エンディングでかかる曲はピッタリです。ドラマはドラマ用に短く使うのが通例ですが、1話はフルバージョンで流しています。そちらもお楽しみください」と語った。