なでしこジャパンMF宮沢ひなた「より強く、うまく、速く」…ニールセン新監督のもと8強の壁突破へ決意
サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」のMF宮沢ひなたが22日、神奈川県内で、兄・佳汰と共に主催した「宮沢兄妹サッカーフェスタ」に参加した。 なでしこジャパンはパリ五輪後に退任した池田太氏の後任として、新たにニルス・ニールセン新監督が就任した。池田監督とは、2018年U―20女子W杯フランス大会で共に優勝を経験したこともあり、「少し寂しさはあります」と吐露するも、「新しい監督になって全員が1からという状態。自分のコンディションをしっかり上げて、コンスタントに波なくプレーをすることが、今自分のやるべきところだと思う。まずは、自チームで結果を求めていきたい」と切り替えた。 昨季からイングランド1部のマンチェスターUに加入。昨季は12月に右足首の骨折で4か月間の離脱を経験し、「今、こうしてみんなと一緒にサッカーできる喜びを感じています」。2年目の今季は「体つきが変わった」と成長を明かすと「イングランドの選手と違う持ち味を出していかなきゃいけない。(プレーの)細かさだったりポジショニングだったりとか、そういうところで海外の選手と違う戦い方を見せられたと思っています」と自身の立場を確固たるものにするため試行錯誤している。 23年の女子W杯ニュージーランド大会では5得点で大会得点王を獲得するも、パリ五輪は得点を奪うことは出来ず。チームもW杯と同様に8強の壁に阻まれた。五輪を終えて「やはりベスト8の壁をさらに上に超えてくにはもっと個の成長が必要」と話すと「そういった意味でもユナイテッド2年目はより強く、うまく、速くというプレーを求めていきたいと思ってる。チームが大きくなるためには選手の個の力が必要なのはオリンピックを踏まえて思いましたし、頑張るのみだなと思います」と自身の成長でなでしこジャパンを引っ張ることを誓った。 サッカー教室では子供たちと共にミニゲームなどをプレー。兄・佳汰と共に、アドバイスや参加した子供たちを褒めるような声がけを送った。自身は今回のような教室に参加した経験はないというが「今考えて、選手とやるのはすごく嬉しいと思います。自分は今現役なので、お互いすごく意味があるのかなと思います」と振り返った。神奈川2部リーグの久野FCでプレーする佳汰も「最後ひなたが声をかけたときに楽しかったっていう声が出ていたので、開催した意味はあったのかなと思いました。まずはサッカー楽しむってところを現役中に伝えていけたらいいなって思っています」と話した。
報知新聞社