中村輪夢

　「パリ五輪・自転車・男子ＢＭＸフリースタイル・パーク・予選」（３０日、コンコルド広場） 【写真】あっと言う間に流れる景色　スピード感あふれる中村輪夢の演技 　中村輪夢（２２）＝ウイングアーク１ｓｔ＝が２回のランを終え、上位９名の決勝進出を決めた。 　１回目は安定したランを披露。バックフリップバースピントゥテールウィップを決め、７２０・ノーハンド、８７・２０をマークした。２回目もミスなく８６・８７をマークし、予選通過を確定させた。 　東京五輪では５位に終わった中村。雪辱を期す２度目の五輪に向けて「今回こそメダルを取れるように頑張りたい」と強い思いを口にしていた。五輪本番用のヘルメットには平等院鳳凰堂や大文字、五重塔（東寺）など、地元京都をイメージしたイラストが入っており、「地元の京都を背負って、かましたい」と気合を入れていた。 　◆中村輪夢（なかむら・りむ）２００２年２月９日、京都市出身。元ＢＭＸ選手の父・辰司さんの影響で３歳から乗り始めた。１７年の全日本選手権の初代王者。１９年８月にトッププロが集まるＸゲーム米国大会で準優勝。２１年東京五輪５位。京都つくば開成高出、ウイングアーク１ｓｔ所属。「輪夢」は自転車の部品である「リム」が由来。１７０センチ、６２キロ。