1期目の実績「待機児童ゼロ実現」「公共施設オンライン予約導入」、業界団体や企業からの推薦…鹿児島市長に下鶴氏再選 市議補選は立憲民主元職の松尾晴代氏が当選
任期満了に伴う鹿児島市長選と市議補選(欠員1)は24日投開票され、市長選は現職の下鶴隆央氏(44)=無所属=が新人で元市議の桂田美智子氏(71)=同、共産推薦=との一騎打ちを制し、再選を果たした。投票率は27.21%で、前回2020年の38.16%を10.95ポイント下回った。 【関連】「全ての世代に選ばれるまちをつくる」思い新たに下鶴隆央さん 有権者7割以上の棄権に「市政の取り組みを丁寧に伝える」 鹿児島市長選
下鶴氏は待機児童ゼロ実現や公共施設オンライン予約導入など1期目の実績をアピール。人口減少時代にも「選ばれるまち」をつくると訴え、デジタル化推進による稼ぐ力向上、県や民間と連携した「オール鹿児島」でのサッカースタジアム整備などを掲げた。業界団体や企業から約260件の推薦を得たほか、県議時代からの人脈を生かし、草の根選挙で支持を広げた。 桂田氏はスタジアム整備の民間主導への転換を中心に、福祉の充実を訴えた。出馬正式表明が告示の約2週間前と出遅れ、知名度を高められず、主張を浸透させられなかった。 投票率は、1955(昭和30)年以降で最低だった前々回2016年の25.00%を上回ったものの、08年の25.47%に次ぐ過去3番目の低さだった。明確な対立軸がなく、共産以外の県内政党が候補者推薦をしなかったこともあり関心が高まらなかったとみられる。 ◇ 元職2と新人3の計5人立候補した鹿児島市議補選は、立憲民主元職の松尾晴代氏(50)が当選した。
当日有権者数は48万8917人(男22万3123人、女26万5794人)。市長選の投票者総数は13万3037人。市議補選の投票者総数は13万2983人で投票率27.20%だった。
南日本新聞 | 鹿児島