マッチングアプリ、安心して使える? 安全対策で“知らない人に会う怖さ”払拭できるか
日テレNEWS
“出会う”ための1つの手段であるマッチングアプリ。2022年に結婚した人のうち、5人に1人がマッチングアプリで出会ったという調査結果(出典:明治安田生命『いい夫婦』に関するアンケート調査)も出るなど、コロナ禍以降身近な存在になってきています。一方で、アプリでの出会いを悪用した事件が起こることも少なくありません。そんなマッチングアプリの安全対策について、大手アプリ『Tinder』の安全対策を統括する責任者を取材しました。
■街で聞いてみた「マッチングアプリは安全? 危険?」
東京・渋谷で街の人に「マッチングアプリのイメージ」を調査しました。 肯定的な意見は… マッチングアプリ経験あり/22歳女性 「会って成功して付き合ってる子もいる。結婚した子も」 経験なし/25歳女性 「周りでやっている人が多いし、うまくいって結婚してる人もいる」 経験なし/46歳女性 「安全なのかなという疑問ある。でも、もし娘ぐらいのときの年齢(24歳)だったら1度はやってもいいのかな」 一方、否定的な意見は… 経験なし/20歳男性 「(あやしい)業者の人、お金をだまし取られるかもという怖さがある」 登録したことがある程度/20歳男性 「(プロフィルを)載せて不特定多数に見られる、友達にバレちゃうのがプライバシー的に怖い」 経験あり/24歳女性 「実際に“会おう”って言われると知らない人に会いにいくのが怖くて、“向いてないな”と思ってやめた」 他にも、マッチングアプリを始める/続けるために必要なアイデアとして「友達と2対2でも行ってもいいとか、自分の知り合いが1人いるだけで安心」「仲介役、責任者みたいな人がいればいいのでは」という意見がありました。
■大手マッチングアプリの“安全対策 統括責任者”を直撃
今回、安全対策に関する取材会を行ったTinderは、ダウンロード数が5.3億、190の国と地域で利用可能なマッチングアプリです。利用できるのは18歳以上で、利用者の50%以上が18~25歳のZ世代だといいます。基本的な安全対策として、「身分証明書のアップロードで18歳以上か年齢確認(マスト)」「プロフィル写真が本人であることを証明する写真認証の推奨(認証済みだと青いチェックを表示)」などを提供しています。 Tinderの安全対策 統括責任者であるローリー・コゾル氏に、街の声にもあった「複数人同士でマッチングした人と会う」「責任のある第三者を介入させる」といったシステムが将来的に可能なのかを記者が質問すると、以下のように回答しました。 Tinder ローリー・コゾル氏 「非常に興味深いコンセプトだと思います。ただそれが必須になってしまうのは、プライバシーの観点から難しいと思います。市場によっては友人・家族に知られたくないという側面もあります。 今ご指摘いただいた点でいうと、アメリカにある機能で『Noonlight(ヌーンライト)』があります(日本は未対応)。その機能は、デート中にコールセンターとつないでおいて(相手に悟られないように通報ができ)緊急事態に対応してもらえる。居心地が悪い、ここから立ち去りたいときにどうやったらいい?…というときにも、こういうステップをやってみましょう、というガイドができるんです」