マッチングアプリ、安心して使える? 安全対策で“知らない人に会う怖さ”払拭できるか
■「安全性が大切」 不快なメッセージを報告できる機能も
アプリ側が安全対策をしているというものの、街ではこんな率直な意見も。 マッチングアプリ経験なし/18歳女性 「ニュースではネットで知り合って(事件につながるなどの)ネガティブ面をとりあげる。(アプリ側が)どんな対策をしても危ないと思う」 「マッチングアプリを始めてみようと思う気持ちは?」と質問すると「ないです」と断言する若者もおり、マッチングした人が本当に信用できるか?/信用できる人とマッチングできるか? を不安視する声も多くありました。
Tinderには「不快なメッセージ受信検出/送信防止」の機能も。日本では2021年から導入されました。不快に感じる可能性のあるメッセージ(性的な表現や差別用語など)を受信したことが検出されると、メッセージを受け取った利用者に「このメッセージは不快ですか?」とアプリ上で問いかけます。「はい」と答えると、相手の行為について報告することが可能。その報告が何回かあった場合、送信者はアカウント停止になるといいます。また、相手が不快に感じる可能性のあるメッセージを送ろうとしている場合にも、「本当に送信しますか?」と問いかけ。送信を未然に防ぐ狙いがあるといいます。 別のマッチングアプリ『with』では、初期登録の工程として、年齢/居住地/年収/身長など25項目程度の質問に答える必要があるなど、あえて最初の作業に手間をかけさせることで、恋愛や結婚への真剣度の低い“目的外の利用者”をサービスに入り込みづらくさせる仕組みにしているといいます。 Tinderのコゾル氏は「いくらコーチングをしても、直らない人もいます。言われたくない人もいます。そうであれば“退去してください” “二度と招き入れませんよ”と言っています。お客様を失うのは我々が受け入れるべき損失で、それよりも安全性が大切です」と語りました。