性交渉の後に「膣が痛い」...。5つの原因をアメリカの専門家が解説
楽しく喜びに満ちた経験であるはずのセックスなのに、さまざまな理由から、複雑な感情や不快な身体の反応が起こることがある。そのうち最も一般的なのが、セックス後の膣の痛みだ。 【写真】"性ライフ"をもっとハッピーに! 痛み軽減アイテムやジェルなど、おすすめ商品21 女性の約20%が人生のある時点で、セックス後に膣の痛みを経験すると考えられている。よくあることだとは言え、不快感を抱えたまま生きる必要はないし、治療法はある。 「セックス後に膣の痛みを感じる場合は、その原因を突き止めることが重要。原因が異なれば、治療法も異なるので、我慢して症状を放置しないようにしましょう」と、セックス・ウェルネスの専門家のステファニー・テイラーは話す。彼女が、セックス後に膣が痛くなる場合、考えられる5つの原因を挙げてくれた。
乾燥
膣が十分に潤っていない状態でセックスをすると、摩擦が引き起こり、膣の乾燥や炎症に繋がる場合がある。セックス前や最中に膣が自然に十分に潤わないことがあるが、それは正常なこと。 膣の乾燥は年齢を問わずに起こりえることで、月経周期の途中でも変化する。その場合は、ローションを活用し摩擦を緩和すれば、セックス後の痛みは軽減される。そうすれば、よりセックスを楽しめ、少しリラックスできるようになるはず。
膣の萎縮
膣の乾燥がいつまでも続く場合は、膣が萎縮しているのかもしれない。これは年齢とともに増える問題で、特に更年期に見られる。 健康的な膣はpH値が約4.5なのに対し、萎縮した膣はpH5~6とよりアルカリ性に偏っている。このようにpH値が崩れると、繰り返し尿路感染症(UTIs)や細菌性膣炎(B V)に罹りやすい。 膣の萎縮はフェムゾーンの弾力性や濡れやすさの低下、そして性欲の減少などに繋がる。そのような感覚反応が衰えることにより、性的興奮に乏しくなったりオーガズムの激しさが減ったりすることと関係している。膣の乾燥が特にひどいと、歩くのが不快になる人もいるほどだ。 膣の乾燥や萎縮に対処するにはいくつか方法がある。骨盤底筋を鍛えると、血流と筋力の向上に役立つ可能性がある。また、フェムゾーン用のエストロゲンクリームで入念にケアを行ったり、膣内のアンバランスを改善するビタミンD3やC、βカロチン(プロビタミンA)などビタミン&ミネラルを摂取するのもおすすめだ。