「アートの力」でお年寄りを元気に 世界的エアブラシアーティストの挑戦
作品作りで回った保育園は10カ所、YASUさんは秋になると子どもたちの作品をパネル写真の形に仕上げ、お年寄りたちが待つ施設に向かいました。 鳥取市にある「河原あすなろ」もそのひとつ。 数々の作品をパネルにまとめる時には小中学生の力を借りました。 展示すると施設内の一角がぱっと華やかになりました。 エアブラシアーティスト YASUさん 「アートの可能性といいますか、上手い、下手だけじゃなくて、こういった楽しんで取り組んだ作品はやはり人を元気にする。」 お年寄りたちは思わず手を伸ばし、自分が小さい時のことを思い出しているようでした。 お年寄りは 「すごいですな、廃品を使ったことがまたすごいですが。」 「大人顔負けです、トンボでしょ、これ。」 「(これを見ると元気が出てくる?)そうですね、あるじゃないですか。」 感じたことを素直に作品にする子どもらしさ、それはお年寄りたちも人生の中で体験してきたことでした。 河原あすなろ 井殿修子施設長 「すごーい、わぁという驚きの声が出ていました。施設に居ながらにしてこのようなパネル展を見せていただくことができて、大変ありがたいなと思っていますし、それをずっと継続していらっしゃるので本当にすごいなと思っています。」 YASUさんにとっては、写真からアート作品に切り替えて初めての挑戦。 自分も仕事にしているアートが可能性をどんどん広げ、共感の輪を広げていくのを目の当たりにしました。 エアブラシアーティスト YASUさん 「自分のやりたいことをどんどんやってもらうということを大事にしているので、そこの中で子どもたちがこうやりたい、こんなことやってみたいというチャレンジが恐らく皆さんに伝わってるんじゃないかなと思って見ていました。そういった小さい子が作ったアートで街が元気になっていく姿っていうのは見ているのも楽しいので、楽しいっていうことが一番、僕にとっても大事だと思います。」 YASUさんが手がける「温写写写 ワクワクアート展」は、この後も高齢者施設を巡回し、子どもたちの元気を伝えていきます。
山陰放送