「日本は…絶望ですね」新成人が日本の政治経済に思うこと…「たぶん選挙には行かない」「物価上昇でコンビニでお菓子を買うのも躊躇する」「適度な政権交代は起きたほうがいい」
2024ニッポンの成人#8
1月8日、全国各地で成人式が行われた。2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられたとはいえ、20歳を節目とする風潮は根強い。とりわけ、今年度20歳になる若者は、コロナ禍や物価上昇などさまざまな困難に直面し、“行政に振り回されている世代”といえる。そのぶん、政治経済への関心が高そうなイメージを受けるが、実際のところはどうなのか。東京・国分寺市の成人式で新成人たちに日本の展望について聞いた。(※国分寺市の成人の日の式典は今年度20歳になる人のみが対象) 【写真】国分寺市・成人式「二十彩の集い」の会場の様子
物価上昇で苦しむ友達を見て
まず日本の経済状況についてどのように見ているのか。動物ケア関係の専門学校に通い、4月から就職するという女性は「ちょっと暗いですね」と回答。 「数年前から物価が上昇しているため、以前ほど気軽にコンビニでお菓子を買うとか、何かを消費することに躊躇するようになりました。また、周囲には奨学金を借りて学校に通っている人も結構いますが、物価上昇の影響によって、これまで以上に生活が大変そうにしている姿を見ると胸が苦しくなります」 自分自身だけではなく周囲の人も経済的な不安を感じている状況を口にして、「国民に寄り添う政治を期待しています」と続けた。 物価上昇に不安を抱える若者は多い。都内の大学に通って教育分野を学んでいるという女性は「賃金が上がるペースよりも早く物価が上がっているため、やはり生活は苦しいです。私は学生をやりながらアルバイトをしていますが、私の世代ですでに働いている人は多いです。 こうした経済状況を考えると、すでに就職している人が豊かな生活を送れているのかが心配にもなるし、私自身も将来について不安になります」と実質賃金が上がっていない状況を不安視する。 経済的に不安定な現状を脱するために岸田内閣に望むことを聞くと、「政府が使っているお金を減らしてもいいのではないでしょうか。例えば、国会議員の給料を減らしたり、もしくはそもそもの数を減らしたりなど。その浮いた分を適切な政策に回してくれると生活は多少楽になると思います」と提案した。