害虫駆除、全国で建物火災相次ぐ 専門家「業者に任せて」
ゴキブリなどの害虫駆除で使った火が原因とされる建物火災が全国で相次いでいる。直接燃え移ったり、可燃性が高い殺虫剤に引火したりして複数人が死傷し、文化財が焼失したケースもある。各地の消防がホームページやユーチューブで注意を呼びかけており、専門家は「適切な業者に任せてほしい」と話す。 6月10日昼前、島根県津和野町の70代男性の木造一部2階建て住宅から出火した。全焼して民家3棟に延焼、男性は手や足にやけどを負った。庭でハンディータイプのガスバーナーを使ってアリの駆除作業をしていたと説明しており、県警は燃え移った可能性があるとしている。 同様の火災は各地で起きている。2015年10月には広島市の2階建てビルで、1階飲食店の店長だった男性がゴキブリ駆除のため、アルコールスプレーを噴霧してガスバーナーを点火。段ボールなどに引火してビルを全焼させて3人を死亡、3人にけがをさせたとして、重過失致死傷罪などで有罪が確定した。