全仏準Vのパオリーニがウィンブルドンでも決勝へ!世界37位ベキッチに逆転勝ち[ウィンブルドン]【テニス】
パオリーニが全仏オープンに続いてウィンブルドンでも決勝へ
現地7月11日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)女子シングルス準決勝が行われ、第7シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア/同7位)がノーシードのドナ・ベキッチ(クロアチア/世界ランク37位)を2時間51分の激闘の末に2-6、6-4、7-6[10-8]で下し、全仏オープンに続いて2度目のグランドスラム決勝に駒を進めた。 【動画】パオリーニが2時間51分の激闘を制してグランドスラム2大会連続決勝進出! マッチハイライト 6月の全仏オープンで準優勝し、トップ10入りを果たした遅咲きの28歳、パオリーニ。過去3度のウィンブルドンではいずれも1回戦敗退だった。だが、今年は順当に勝ち上がると、準々決勝では大坂なおみ(フリー/同113位)や第2シードのココ・ガウフ(アメリカ/同2位)を破って勢いに乗る第19シードのエマ・ナバーロ(アメリカ/同17位)に6-2、6-1と完勝。準決勝に進んだ。 この日の対戦相手となったベキッチは、ウィンブルドンに10度目の出場。準決勝まで5試合を戦い、4試合がフルセットとタフな戦いをものにし、グランドスラムで初めての準決勝に進んでいる。 試合序盤は互いにサービスキープが続いたものの、ベキッチがパオリーニのサーブをタイミング良く捕らえてプレッシャーをかけていく。その効果が徐々に表れ、ラリー戦で主導権を握ったベキッチが第5、第7ゲームでブレークし、6-2で第1セットを奪った。 なんとか盛り返したいパオリーニは、強打や弾道の変化をつけて対抗していく。互いにブレークポイントを生かしきれない時間続いたものの、常にポジティブに戦ったパオリーニが、終盤の第10ゲームでこの試合初めてのブレークに成功。6-4でセットを奪い返した。 勝負の最終セット、第1ゲームでベキッチがテンポの速い攻めでブレークに成功。その後も精度の高いサーブを放ってサービスキープしていく。 だが、ファーストサーブの確率が落ちた第6ゲームを落として追いつかれてしまったベキッチ。直後の第7ゲームでは再びブレークしたベキッチは、疲れも出てきたかショットの精度がダウン。第8ゲームを落としてリードを守れない。辛い表情を浮かべるベキッチに対して、最後までエネルギッシュにプレーするパオリーニは、6-6の10ポイントマッチタイブレークを制して全仏オープンに続いて決勝に駒を進めた。 決勝では2022年大会優勝者で第4シードのエレナ・リバキナ(カザフスタン/同4位)と第31シードのバルボラ・クレイチコワ(チェコ/同32位)の勝者と対戦する。
Tennis Classic 編集部