城彰二が考える “サッカーIQ”の高さとは?「戦術眼、判断力、洞察力だったり...」
「結局ポジションによる。攻守に渡ってできるのはボランチ」
元日本代表FWの城彰二氏が8月20日、自身のYouTubeチャンネルに最新コンテンツを投稿。「サッカーIQ」について語った。 【動画】城彰二がサッカーIQへの考えを語る! 城氏は、言葉の定義が難しいとしつつ、こう持論を述べる。 「結局、戦術眼だったり、判断力だったり、洞察力だったりとか。そういうのが最も優れている。それでチームを成功に導くようなことを、サッカーIQって言うんだよね。フィジカルとかテクニカルとかではなくて。そういうのが優れた人がIQが高いという定義で、多分言っている。これって、結局ポジションによる。だから全体が全部見られて、いろんなことを攻守に渡ってできるのは、やっぱり中盤の選手だよ。だから多分ボランチの選手だと思うんだよ」 1998年のワールドカップに出場したストライカーは、そのボランチについて、「攻守にわたる洞察力と判断力が必要だし、チーム状況を把握しながらとか、それでどうしてかなきゃいけないか(を判断する)。成功に導くためには、やっぱり彼らの力はすごく大きい」と主張。「これはフォワードに求めたらできないし、多分ディフェンスに求めてもできない。ゴールキーパーなんて特にできない。だから、ボランチの選手がやっぱ一番IQは高い。長谷部(誠)とか遠藤(保仁)とか、いろんな選手がいた。そういう選手がやっぱりサッカーIQは高いと言われる」と続けた。 そして、「世界的に(サッカーIQが高いの)はドゥンガとかサンパイオとか、日本にも来た、ああいう選手。攻守に渡って本当にバランスよくいろんなことが見られる選手。多分そこだと思う」と続ける。 賢さという意味では、中村俊輔や小野伸二もサッカーIQが高かったのではないか。そうスタッフに尋ねられると、「少し違う」と答える。 「どちらかというと俊輔とか伸二はテクニカルな方とか、攻撃的な方。守備的なこと考えると、ちょっと彼らは足りない。棲み分けたら、だよ。守備もちゃんと考えているけど、イメージ的に前の方だよね。前(攻撃)に対するアイデアとか、判断力、技術力、いろいろな洞察力は優れている。でも、俊輔が守備に対して洞察力があって、判断力があるかといったら、ちょっと違うかなって。伸二もそうだし」 また、よく使われる「ピッチを俯瞰して見える」という表現は、「もう本当ごくわずかの人しか見えないし。あれはちょっと次元の違う話だと思うよ。IQどころじゃないと思う」とコメント。自身は「見られないよ、そんなの。1回も見たことないよ。とにかく平面しか見えない」と語った。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部