つる植物の支柱代わりに、小枝でトレリス
鉢花、草花をはじめ幅広い植物の栽培に精通し、タネまきも大好きという園芸研究家の島田有紀子さんが、園芸の基本的な技術や知識をわかりやすく解説する「目からウロコ! 島田有紀子のスーパーテクニック」。『趣味の園芸』2024年3月号掲載の最終回では、タネから育てた若苗を寄せ植えして育てるコンテナガーデンの楽しみについて、教えてくれました。 ここでは、島田さんが教えてくれた、小枝を使ったトレリスのアイデアをご紹介します。
小枝でトレリス ~つる植物に、支柱代わりに
大型種には支柱が欠かせませんが、市販の支柱に替えてちょっとおしゃれな雰囲気を演出するアイデアはいかがでしょう? 細い枝を格子状に組んでトレリスをつくれば、つる植物を絡ませられるほか、草丈が高く華奢な植物の支柱代わりになり、自然素材なので小苗のうちから立てても、背景としてよくなじみます。
写真のコンテナは、素焼き製で口径35×高さ23cm。小枝のトレリスの手前には、フウセンカズラとコスモスを。ほかに観賞用トウガラシ、コキア、ジニア、マツバボタンの苗を植えつけ。
夏、トレリスが隠れてしまうほど旺盛に生育したコスモスとジニア。フウセンカズラの丸い果実が風船のようで涼やか。
島田有紀子(しまだ・ゆきこ) 園芸研究家 広島市植物公園勤務ののちフリーランスに。ペラルゴニウム、ベゴニア、変わり葉ゼラニウム研究の第一人者。鉢花、草花をはじめ幅広い植物の栽培に精通。タネまきも大好き。園芸の基本的な技術や知識を初心者にわかりやすく解説し、園芸の楽しみを伝えている。著書に『12か月栽培ナビDo 花苗をふやす』など。 ●『趣味の園芸』2024年3月号 「島田有紀子のスーパーテクニック 春編(最終回)タネから楽しむコンテナガーデン」より