ペリカンズ、ブランドン・イングラム放出を画策も難航 米記者が指摘「見返りを得られる場所を探しているが…」
ニューオーリンズ・ペリカンズは、開幕20試合を終えて4勝16敗でウェスト最下位に沈んでいる。チームは主力の1人であるブランドン・イングラムの放出を模索しているとされるが進展はなく、交渉成立の容易ではないようだ。 ペリカンズはイングラム、ザイオン・ウィリアムソン、CJ・マッカラムら実力ある選手は在籍しているが、ウィリアムソンがハムストリングの負傷で離脱するなど、故障者が相次いでいる。今季はすでに3連敗、6連敗、7連敗があり、現在はウェスト最下位。早くも、プレイイン・トーナメント進出圏のカンファレンス10位とは6.5ゲーム差がついている。 その中で、プロ9年目のイングラムは今季、ここまで16試合に出場してチームトップの平均22.9得点、5.8リバウンド、5.4アシストをマーク。一方で、年俸3600万ドル(約54億円)の今季終了後に無制限FA(フリーエージェント)となるため、ペリカンズは昨オフからイングラムのトレードを積極的に画策してきたとされる。 ただ、高額年俸と現行契約の最終年という事実がネックになっているという。『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト記者は、「ペリカンズとイングラムは契約延長で合意できず、昨夏からのトレード交渉もまとまらなった。ペリカンズは初のラグジュアリータックスを支払う域に入っており、それが続くことは望ましくない。イングラムを放出し、総サラリーを減らしながら、見返りを得られる場所を探している。しかし、イングラムが気持ちよく新契約を結べるようなチームを見つけることも、交渉が難航しているという」と指摘した。 また、『ESPN』のティム・ボンテンプス記者も「イングラムのような、6シーズン連続で平均20得点以上を記録しているフォワードと契約するには、来夏に高額な契約が必要になる。一部のチームを除き、サラリーキャップの枠には限りがあり、シーズン序盤のトレードでハードキャップすることには抵抗がある。厳しい制限があるセカンドエプロンの数チームは、彼をトレードで獲得することさえ許されていない」と補足している。 苦しい台所事情の中で、ペリカンズはシーズン中に動きを見せるのだろうか。
NBA Rakuten