「なにかと攻めすぎ…」ヤキソバンだけじゃない「日清食品」思い出の名作CMプレイバック
奇想天外なネタCMを次々と制作し、そのたびにぶっ飛んだ内容に注目が集まる「日清食品」。近年は、「そろそろ谷川」や「はじめまして松尾です」といった人気クリエイターとのコラボを始め、ゲーム『エルシャダイ』とのコラボまで、SNSやネットで流行っているネタを取り込んだ“攻め”のCMを多く生み出している。 ■【画像】2024年も次々と登場する日清食品の新作■ 日清はこれまでにも、時代の先を行く革新的なCMを多く手掛けてきた。そこで今回は、平成に人気を博した日清のCMを振り返ってみよう。
■みんなマネした?「U.F.O.仮面ヤキソバン」シリーズ
まずは1993年にオンエアされた「U.F.O.仮面ヤキソバン」を見ていこう。アニメーターのさとうけいいちさんによって生み出されたヤキソバンは、頭にカップ焼きそば「U.F.O.」を乗せ、U.F.O.マントをはおり、ヤキソバン寝袋で寝るというインパクト特大な正義のヒーローだ。 影山ヒロノブさんによるテーマソング、「あげ玉ボンバー」「ソースビーム」などの覚えやすい必殺技が視聴者の心を掴んで、このCMはグッズやビデオが発売されるほどの人気シリーズに。さらには、懸賞から生まれたゲーム『U.F.0.仮面ヤキソバン ケトラーの黒い陰謀』までスーパーファミコン用ソフトとして発売された。 そして、ヤキソバン役のマイケル富岡さんをはじめ、宿敵・ケトラーを演じたデーブ・スペクターさん、にせヤキソバンを演じたオスマン・サンコンさんも一躍時の人となる。 一度は契約切れで母星に帰ったヤキソバンだが、2016年に「エクストリームZERO! ~ヤキソバンの悲劇~ 篇」で復活を果たす。しかし、酒浸りの無職となった彼は、ダークサイドに落ちてしまった。ここからは壮大なスケールで描く『スター・ウォーズ』のオマージュとなる。 時を経て悪の皇帝バッド・ゲドウとなったヤキソバンは、成長した息子のヒーロー・ソース(吉川晃司さん)と対峙するのだった……。長期に渡って描かれたヤキソバンの数奇な運命。ここまでくると、もはや映画である。