【車いすラグビー日本代表/カナダカップ2024】日本は予選ラウンド全勝で決勝進出!
続いておこなわれたフランスとの一戦。 自国開催となるパラリンピックに向けてメキメキと実力を上げているフランスは、ここまで3勝1敗。最近の大会では毎回のように、日本と接戦を繰り広げている。 スピードを誇るハイポインター(障がいの比較的軽い選手)2名を擁するフランスのファースト・ラインアップに日本も負けてはいない。試合が動いたのは11-11の同点で迎えた第2ピリオド。池―池崎―中町俊耶―倉橋香衣のラインアップがハマり、コートのセンター付近で中町が相手のパスをカットする形で3回のターンオーバーを奪い、一気にフランスを引き離して24-20で前半を終了した。 しかし、ここですごすごと引き下がらない熱量が、いまのフランスにはある。相手の強いプレッシャーが点差を縮めていく。日本がわずかにリードを保ったまま、試合は終盤へと差し掛かる。 時計が残り1分を表示した頃、長谷川勇基と小川仁士が、ボールをキャリーしていたフランスのスピードスター、セバスチャン・ベルダンをがっちりと挟み、そこからかろうじて出たショートパスを橋本がキャッチ。トライへとつなぎ勝利をたぐり寄せた。激闘の末、47-45でノーサイド。 日本は予選ラウンド5試合すべてで勝利を収め、1位通過で決勝進出を果たした。
池崎は「どのラインアップも全員がハードワークして、最後まであきらめなかったとことが結果につながった」とフランス戦の勝因を語った。 そして決勝に向け、「1試合目から学んだこと、5試合目まで成長したもの、それをコートで出せれば結果はついてくる。その力を出す、出さないは自分たち次第。日本はその力、勝つ力を出せるチームだ。それを明日しっかり見せたい」と意気込みを語った。
日本は大会2連覇をかけ、大会最終日の6月9日、オーストラリアとの決勝に臨む。 (文:張 理恵)