マスターズ視聴者数20%ダウンもスポーツベッティングは絶好調! テレビを観なくても楽しめる娯楽が女性利用者数を拡大!?
絶対王者であるシェフラーの人気がイマイチなのか、あるいはLIVゴルフとの問題が影響しているのか? 理由は定かではないが、アメリカでのゴルフのテレビ中継の視聴率が下がっている。
本来であれば最も視聴率が高いとされるマスターズでさえ「最終日の視聴者数が959万人と昨年の1206万人から約20%ダウンした」とスポーツビジネスジャーナル誌が伝えている。 この数字はコロナ禍の影響を受けた20年、21年を除けば、1993年以来最悪だとか。 マスターズのフレッド・リドリー会長は、PGAツアーとLIVに関する一連の問題に対し、間接的に「世界のベストプレーヤーが一堂に会する機会が少ないというのが、(ゴルフの注目度が上昇する)助けになっていないのは間違いないだろう」と語っている。 しかしその一方、スポーツギャンブルの大手「ベットMGM」の意見は逆だ。 「マスターズでお金を賭けた人数は昨年より50%増えている。スポーツベット界に女性が増えているのは今年のマスターズも例外ではなく、昨年と比べると女性は161%も増えた」と同社のマネジャーが米ゴルフダイジェスト誌に語っている。 そういえば、マスターズ週にホームパーティを開いたゴルフファンが、ローリー・マキロイの優勝に50ドル賭けたチケットをパーティ参加者に配ったという話もあった。マキロイが勝てば10万円前後になるため観戦に力が入ったということだが、早々に優勝戦線から脱落(22位タイ)。 これを含め、ドラマが少なかったといわれる日曜日のバックナインをシェフラー以外に賭けているファンは、テレビ観戦する気をなくしていたのかもしれない。 マスターズ自体は全収入の放映権料が占める割合が低いことから、視聴率はあまり気にしないかもしれないが、アメリカのゴルフ界はテレビの放映権料なしには成り立たない。 ゴルフ中継の視聴率をけん引していたマスターズの落ち込みは、無視できない問題であることは間違いない。 ※週刊ゴルフダイジェスト2024年5月21日号「バック9」より
週刊ゴルフダイジェスト