『人がいないのに満車』だったサービスエリア“相乗り横行”一般道から進入禁止に 対策その後は?3か月後に「40台→1台」に
兵庫県の姫路サービスエリアでは、長時間駐車の対策として、一般道から進入できなくなりました。「SAに人がいないのに、駐車場が空いていない」などと苦情が来るようになった2008年ごろから苦節15年を経て行った対策は、その後どのように推移したのでしょうか。 【画像を見る】『人がいないのに…満車だった』かつてのサービスエリアの様子は? 姫路バイパス(無料)沿いにある姫路サービスエリアは、一般道からも乗り入れて利用できることから、ここに自家用車を止めて1台に乗り合わせ、仕事やレジャーに向かう”相乗り”の合流場所になっていて、長時間駐車による混雑が問題となっていました。 サービスエリアを管理する国土交通省は、何年にもわたって相乗り駐車を控えるよう呼びかけてきましたが、状況が改善されなかったため工事に着手。案内看板を取り付け、進入口にコーンを設置するなどして、今年9月に一般道からの乗り入れを禁止しました。
対策翌日のSAの様子は…車はほぼなかった
MBSの取材班は一夜明けた9月14日の午前、姫路SAを訪れました。すると、普段なら駐車スペースが埋まり始める時間ですが、駐車スペースが広く空いています。このあたりは、普段なら朝から駐車車両で埋まっていくゾーンだったにもかかわらず「実力行使」から一夜、初日は上々のスタートとなりました。 今後にむけて国交省は「有料化は考えていない」としつつ、懸念点はあると話しました。 国交省・姫路河川国道事務所 大枝千晋副所長「無料のバイパスなので、前後から乗ってくる人はいると思うが、そういった方も、ぜひご理解いただき、長時間ドライバーの利用を阻害する行為はなるべくしないようご協力いただきたい」
対策から3か月 相乗り車は「40→1台」に減少
対策から約3か月後、姫路サービスエリアの車の状況はどうなったのでしょうか。国土交通省姫路河川国道事務所は12月25日に長時間駐車の台数の状況について発表しました。 発表では4時間以上の駐車台数は、対策前の去年12月5日には今年12月11日で比較した場合、去年は1日で61台あったのに対して今年は37台でした。うち相乗り行為にかかわる車が40台であったのに対して1台に減少したということです。 相乗りの台数については、対策後の今年9月~11月にかけて次の通り、対策後に減少していったということです。 【対策後の相乗り台数】 ▼9/14・・8台 ▼9/20・・4台 ▼10/26・・2台 ▼11/1・・2台