「涙の女王」から「ソンジェ背負って走れ」まで、2024年はtvNドラマが大ヒット
2024年はtvNが相次いでヒット作を生み出し、話題を集めた。 tvNは今年、「私の夫と結婚して」「涙の女王」「ソンジェ背負って走れ」などの成功でドラマ王国というネームバリューを証明した。さらに「となりのMr.パーフェクト」「ジョンニョン:スター誕生」 まで人気を得て、下半期までその勢いは衰えることがなかった。 Kコンテンツ競争力分析期間であるGood DataコーポレーションFUNdexが破票した11月第3週目のレポートによると、2024年のTVドラマ終了作の話題性ランキングでは、「ソンジェ背負って走れ」「涙の女王」「ジョンニョン:スター誕生」「私の夫と結婚して」「となりのMr.パーフェクト」が1位から5位にランクインした。 今年、tvNは1月1日に「私の夫と結婚して」で新年の幕を開けた。同名のウェブ小説を原作にするこの作品は、回帰と痛快な復讐を素材に、視聴者にカタルシスを与えた。さらにがん患者を演じるために37kgまで減量したパク・ミニョンから、ゴミ夫という修飾語を得たイ・イギョンなど俳優たちの熱演が加わり、視聴率が上昇した。 視聴率5.2%(以下ニールセン・コリア全国有料基準)で始まった「私の夫と結婚して」は最終回が11.9%を記録。韓国ドラマとしては初めてAmazon Prime VideoのグローバルデイリーTVショーランキングで1位を記録した作品になった。 「ソンジェ背負って走れ」は原作をグレードアップさせたという評価を受け、数多くのソンチンジャ(「ソンジェ背負って走れ」に狂った人)を生成しながら大人気を得た。 同作はタイムスリップを通じて運命を変えるという双方救援ストーリー、思い出を刺激する演出と美しい映像、ビョン・ウソクとキム・へユンのケミストリーなど、脚本家、監督、俳優が完璧に調和し、シナジーを起こした。全国基準の最高視聴率は5.8%にとどまったが、話題性は圧倒的だった。 アメリカの時事週刊誌TIMESは同作品を今年最高のKドラマに挙げた。OST(挿入歌)の「夕立」は韓国の主要音楽配信サイトMelOnの「TOP100」チャートで最高ランキング3位を記録し、異例的に米ビルボードチャートの「ビルボード200」にもランクインした。 特に主人公のビョン・ウソクは劇中のキャラクターのように、現実でもトップスターの仲間入りを果たした。この作品を通じて衣類、銀行、化粧品など、広告界でひっぱりだこになった。 「涙の女王」も世界的なヒットを記録した。「星から来たあなた」「愛の不時着」などを執筆した脚本家のパク・ジウンとキム・スヒョン、キム・ジウォンの出会いで制作段階から期待を集めた「涙の女王」は、財閥3世、闘病などクリシェ的な要素も多かったが、キム・スヒョンとキム・ジウォンのラブストーリー、温かい家族愛、個性的な俳優たちの熱演などが視聴者を魅了した。さらに適材適所に流れたOSTが視聴者をより没入させた。 初回5.8%で始まった視聴率は回を重ねる度に上昇し、最終回は24.9%で有終の美を飾った。「愛の不時着」を抜いてtvNドラマ歴代視聴率1位を記録した「涙の女王」は、上半期に視聴時間6億8,260万を記録し、上半期にNetflixで放送された韓国ドラマのうち、最も高い視聴率を記録した。 「監査します」と「となりのMr.パーフェクト」も好成績を収めた。多数のドラマで劇の一部シーンとして活用されていた監査チームを全面に取り上げた「監査します」は、シン・ハギュンの没入度の高い演技、緊張感あふれるアクションと会社員が共感できるエピソードで口コミによって広がり、視聴率9.5%で終了した。チョン・ヘイン、チョン・ソミンが主演を務めた「となりのMr.パーフェクト」も、俳優たちの熱演が好評を呼び、視聴率8.5%で終了した。 「ジョンニョン:スター誕生」は初放送を控えた今年9月、編成を検討していたMBCが「ジョンニョン:スター誕生」の制作会社との法的紛争を公式化。MBCが制作会社を相手に仮差押さえを申請した。また、原作のキャラクタープヨンが削除され、原作ファンから批判の声があがった。 様々なトラブルはあったものの、「ジョンニョン:スター誕生」は視聴率と話題性を牽引。4.8%でスタートした視聴率は最終回が16.5%まで記録した。 「ジョンニョン:スター誕生」の一番大きな魅力は、女性国劇という斬新な素材だった。作品のために3年間パンソリを習った主演のキム・テリを初め、多くの俳優たちが1年以上トレーニングを受けながら練習した結果、国劇公演のワンシーンさながらの完成度の高いシーンが誕生した。「ジョンニョン:スター誕生」の人気に支えられ、国劇への関心も高まり、OTT(動画配信サービス)を通じて海外にも国劇とパンソリを紹介する橋渡しの役割をした。
イ・ハナ