WRC王者ロバンペラ、2024年はGTレース参戦に意欲「まずはテストを計画している」WRCにはパートタイム参戦
23歳にして世界ラリー選手権(WRC)で2度の世界チャンピオンに輝いたトヨタのカッレ・ロバンペラ。2024年シーズンは、2025年に再びフルシーズンを戦うべく、“パートタイム”でWRCに参戦することを選んだ。 【動画】WRC王者ロバンペラ駆るトヨタ『GRヤリスRally1』をドローンで追走! より自由な時間を確保することができる来年に向けて、ロバンペラはGTカーでのレース参戦を視野に入れていると明かした。 幼少期からラリーを戦ってきたロバンペラだが、彼はモータースポーツのあらゆるカテゴリーを愛している。ドリフト愛好家でもあるロバンペラは2023年、ヨーロッパと日本でドリフトイベントに出場。先月行なわれたトヨタの2024年体制発表会では、ラリー以外のカテゴリーへ参戦する意向を示していた。 そしてアゼルバイジャン・バクーで開催されたFIA年間表彰式で行なわれた記者会見でロバンペラは、2024年にはGTカーをテストするつもりだと語った。 motorsport.comが来年のラリー以外の参戦計画についてロバンペラに質問すると、彼は次のように答えた。 「実は今、少なくともGTカーでのテストを行なうことを計画している」 「もし全てが上手くいったら、レースもやってみたいね!」 ロバンペラは今年初め、F1世界チャンピオンであるミカ・ハッキネンや、デビッド・クルサードと共にプロモーション動画の一環としてマクラーレン・セナをサーキットでドライブした。 最近、サーキットレースに興味を示したWRCドライバーはロバンペラだけではない。8度のWRCチャンピオンであるセバスチャン・オジェは昨年、世界耐久選手権(WEC)のLMP2クラスにパートタイム参戦した。 1995年のWRCチャンピオンである故コリン・マクレーもそのひとりで、プロドライブが運営するフェラーリ550-GTSマラネロでダレン・ターナーやリカード・ライデルとともに2004年のル・マン24時間レースに挑んだことがある。 ロバンペラのコドライバーを務めたヨンネ・ハルットゥネンもまた、来年の計画について次のように語った。 「WRCでフルシーズンを戦うのは大変なことだから、パートタイムのシーズンとなることにとても満足している」 「僕らにとっては、レースだけでなく、全てのイベントが2週間に及ぶ。だから自分のことに集中して、コメンテーターもやると思う」
Tom Howard, Jonathan Noble