レディ・ガブリエラ・ウィンザー、夫の自殺に関する審問で証言 原因は処方薬による副作用だと主張
今年2月に夫のトーマス・キングストンを自殺で失ったレディ・ガブリエラ・ウィンザー。今週グロスターシャー検死裁判所で行われた審問で、夫の死にまつわる状況を証言した。
キングストンはコッツウォルズにある両親の家で亡くなっているところを発見された。頭部に外傷があり、遺体の近くに拳銃が落ちていたことから自殺であるという結論がすでに出されている。今回の証言の中でレディ・ガブリエラは夫の自殺が薬の副作用によるものだという考えを示したという。新聞「テレグラフ」などが報じている。「トーマスの衝動的な行動は、最後の2週間に服用していた薬の副作用によって引き起こされた可能性が高いと思う」と発言。キングストンは金融家として活躍していたが、自殺の原因は仕事のストレスではないと主張した。「仕事が長年にわたり彼にとってチャレンジであったことは確かだが、それが自ら命を絶つことにつながったとはとても思えない」「もし何か悩んでいることがあれば、それを打ち明けたに違いない。彼が最愛の両親の家で命を絶ったという事実は、その決断が突発的な衝動の結果だということを示唆している」。自殺を仄めかすような言動はなかったと語っている。
報道によるとキングストンは、睡眠障害の薬ゾピクロンと不安症に効くセルトラリンを処方されていたそう。キングストンはセルトラリンを飲むとかえって「とても不安になる」という理由で服用するのを止めていた。そのあと抗不安薬として使われているジアゼパムとシタロプラムを服むようになった。また睡眠薬の量も倍になっていたそう。レディ・ガブリエラは「今後起きる死を防ぐために、このような薬を服用する人は副作用をもっと認識する必要があると思う。トムの身に怒ったのなら、誰にでも起こりうることだ」と薬の危険性を訴えた。ちなみにキングストンに薬を処方した医師はチャールズ国王とカミラ王妃にも薬を出しているという。 レディ・ガブリエラは証言中に涙してしまうシーンもあったと報じられている。そして夫との結婚生活が愛と信頼に支えられていたことも語っていたという。これからどのような真実が明らかになるのか、改めて注目が集まっている。