金田喜稔が豪州戦を斬る!「試合展開によって4バックに変えても良かったのでは? 久保はサイドに張るのは良いけど...」
中央から攻めるシーンを見たかった
個人の話をすると、前節のサウジアラビア戦ではベンチスタートだった久保が先発だったね。久保はよくやっていたと思うよ。でもボールを簡単に失ってしまって、相手にカウンターのシーンを2、3回作られてしまっていた。決して今日は効果的なプレーが多かったわけではないね。 フィジカルやスピードで、相手に奪われたらそのまま置いてかれてしまって、結構、右サイドでやられてしまっていた。だからと言って攻撃で多くボールに絡む姿勢は素晴らしかったし、そこはマイナスではない。 ただ、立ち位置の部分で、堂安とのポジションチェンジで、サイドに張るのは良いと思うけど、今回に関して、久保は中にいたほうがシュートも打てるし、パスも出せるし、そっちの方活きるかなという感じはする。 非常に躍動感があったし、走る距離も運動量も多かったと思うし、根本的には全然悪くない。久保がいればいろんなパスが出せるので、もっと中央から攻めるシーンを見たかったね。 とにかく、先制される展開のなかで、追いついて非常に意味のある勝点1をしっかり取れたのは素晴らしかった。全然、私は全然ショックを受けていないです。プラスに捉えられる試合でした。 【著者プロフィール】 金田喜稔(かねだ・のぶとし)/1958年2月16日生まれ、66歳。広島県出身。現役時代はドリブルの名手として知られ、中央大在学中の1977年6月の韓国戦で日本代表デビューを飾り、代表初ゴールも記録。『19歳119日』で記録したこのゴールは、現在もなお破られていない歴代最年少得点である。その後は日産自動車(現・横浜)でプレーし、1991年に現役を引退。Jリーグ開幕以降はサッカーコメンテーター、解説者として活躍している。
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