【漫画】「何度も言っているのに!なぜできない?」親の注意方法に問題があるのかも…意外な対処法に感心
子どものしつけ方は家庭によってさまざまです。特に言葉のキャッチボールでは「全然言うことを聞いてくれない」「何度言ってもダメ」などの悩みを抱えている親御さんは多いことでしょう。育児漫画を中心に投稿している浅木胡逸さんも例にもれず、しつけの難しさを日々感じているようです。なかでも最近の試行錯誤の様子を描いた漫画『何度も言ってる』は、多くの親御さんが感心する内容としてX(旧Twitter)で注目を集めています。 【漫画】「声かけの方法、どうすればいい?」…子どもに改善策を聞いてみると(全編を読む) 冒頭から「何度も言ってるのに!」と、世の親御さんが一度は言っているであろう定型文でお子さんに指摘するも、同じ指摘方法を繰り返していることに浅木さんは違和感を覚えました。何度も同じように注意しているのにもかかわらず改善が見られないということは、注意の仕方に問題があるのではないかと思い至り、お子さん本人に改善方法を問いかけてみることにしたようです。 この解決策について、作者の浅木胡逸さんに当時の様子やその後の経過を聞いてみました。 ーこの漫画の後、お子様からどのような提案を受けましたか? この時はおでかけの準備中だったのですが、本人からは「置いていくのはどう?」を提案され、却下しました。極端だったりズレた答えが返ってきたりする時は、そもそも私の説明不足が原因である事が多いですね。この時は置いて行くことはできないと説明したら、やっと渋々ながら動き始めてくれました。 ー声掛けの方法を変えようと思ったきっかけも教えてください まずは夫が「もう〇回目だぞ」などと言うのを横から聞いたのが始まりです。私はこの言葉を聞いて「回数を数えるってアイディアもあるか」と思い、実践してみました。しかし、いざやってみると回数が多くなっても子どもが動くことはなく、「これは見直しが必要だ」と思ったのがきっかけです。 ー他にもお子様に意見を聞いてみて実践した声掛けの方法はありますか? 「強く言われると怒っていると思って悲しくなるから、可愛い声で言って」と言われたので、よく実践しています。 ーではお子様の方から声掛けについて提案されたことはありますか? 自分からそういう話はしてこないですね。その代わり、違うと思ったら無視したりわざと逆の事をしたりして従いたくないという気持ちの表明をしてきます。その時は何が不服なのかをこちらから訊いたり探ったりしていく事になります。 ー最後に、「お子様に意見を聞く発想がなかった時期の自分」に対して「現在の自分」からアドバイスを送るとしたら、どのような言葉を伝えますか? 子どもに指示を出してもまったく従ってくれないとイラつきますが、怒りが出てくると色々と見落としが多くなるので注意してほしいですね。怒りにまかせて行動する前に一度「ああ困ったな~」と呟いておくと少しガス抜きができるかもしれません。子どもも怒られるのは嫌がりますが、困っているなら助けようとしてくれます。 ◇ ◇ 浅木胡逸さんの実体験から、注意の仕方を工夫する大切さを感じられたのではないでしょうか。もし子どもが言うことを聞いてくれないという悩みを持っている親御さんは、一度試してみてもいいかもしれません。 (海川 まこと/漫画収集家)
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