全米ドラ1指名の有望株、ソフトバンクの元主砲も…個性派の選手そろう「プレミア12」
野球の国際大会「プレミア12」で2019年大会に続く連覇を狙う日本代表は、1次リーグB組初戦となった13日のオーストラリア戦で9-3と快勝し、好スタートを切った。日本代表には高橋宏斗(22)=中日=、戸郷翔征(24)=巨人=ら米大リーグの関係者も注目する選手が出場しているが、米大リーグ機構(MLB)のドラフト全体1巡目に指名された若手の有望株や、プロ野球でも活躍した元主砲など、各国からも個性豊かな選手が出場している。 ■韓国プロ野球でトリプルスリー 13日に行われた日本とオーストラリアとの一戦で、日本を相手に攻守で躍動感のある動きを見せていたのがオーストラリア代表の内野手、トラビス・バザナ(22)だった。日本戦では「1番・二塁」で先発出場し、2安打を放つなど存在感を示した。 米・オレゴン州立大でプレーしたバザナは、今年のMLBドラフトでガーディアンズから1巡目(全体1番目)で指名。MLBの公式サイトが特集した「プレミア12で注目すべき選手」では、高橋らとともに選出された。 MLBの公式サイトでは「MLBのチームが、次に欲しがるのがこの選手だとしても驚かない」という高橋への評価に対し、バザナについても「素早いスイング、優れたスピードを備えた、真の万能選手」と指摘しており、若手の有望株として注目されている。 バザナとともに若手で注目されているのが、日本と同じB組に入った韓国代表の内野手、金倒泳(キム・ドヨン、21)だ。14日に行われたキューバ戦に「3番・三塁」で先発出場した金は、満塁本塁打を含む3安打5打点と勝利に貢献した。 金は今年の韓国プロ野球で打率3割4分7厘、38本塁打、40盗塁と「トリプルスリー」を達成。パワーとスピードを兼ね備えた選手で、将来的には海外でのプレーに挑戦するとみられている。 ■メジャーでFAの強打者も 一方、日本のプロ野球ファンにとってはなじみのある選手も、プレミア12には参加している。B組のキューバ代表で中軸に名を連ねているのが、昨年までソフトバンクでプレーした外野手のアルフレド・デスパイネ(38)だ。 デスパイネは2017年に本塁打王のタイトルを獲得。日本のプロ野球では通算184本塁打を放つなど右打ちの強打者として活躍した。今年で38歳を迎えたベテランだが、初戦のドミニカ戦では2安打を放つなど、健在ぶりをアピールした。
キューバ代表には、19年にメジャーで25本塁打をマークした内野手のヨアン・モンカダ(29)も参加。今季はホワイトソックスでプレーし、現在はフリーエージェント(FA)となっている両打ちの強打者は、今後の動向が注目される。