【三浦泰年の情熱地泰】同年代のブラジル代表ストライカーと人生の先輩が教えてくれた考え方に共感!
大村崑さんが教えてくれた2つの長生きの秘訣
先日、現在、アドバイザーをやらせてもらっているJ-shipさん主催のミスコン(ミスオリエンタル)の審査員を神戸開催でやらせてもらった。 ヴィッセル神戸時代に住んだことのある神戸でまたサッカーとは違う空気の中で良い経験をさせて頂いた。その時の審査委員長を務めた大村崑さんが素晴らしいスピーチをしてくれた。 93歳で凄くお元気な大村崑さんは、長生きの秘訣となぜ元気に暮らせるのか、には2つの理由があると言うのだ。 1つは未だ「筋トレ」やっている。実際に審査員が集まる控室でゴムチューブを使って上腕筋の筋トレをしていた。皆の前でスクワットもお披露目してくれて会場が沸いた。 もう一つは「笑顔」だ!とおっしゃっていた。怖い顔して怒ってばかりではダメだと。 「笑顔」が一番と笑っていた。そしたら長生きできるーーと、これもまた会場を和やかにしていた。 僕はサッカーを通して沢山のことを学んだ。サッカーというスポーツに命を賭けたと思う。命は取られないけれど、取られるかのように必死に取り組んだと自負している。 その中に「今日笑ったら明日笑われる」。というストイックな考えがある。 今、監督という仕事から離れ、笑える機会が増えた。本当に笑い声が聞こえる会食。最高だ。出来ればずっと笑顔でいる人間になりたい(笑)。 しかし今日、勝利して笑ってしまったら次の試合は笑われてしまうかもしれない。そう思いながら選手も監督もやった。 選手時代はまだマシだ… 自分が走り、考え、ボールを蹴ればよいから… 監督は大変だった。 自分でボールを蹴れない… 選手が走り考え、蹴るのだから… 他人がやる事なのだ… 選手にも伝えた事もあった… 選手の喜ぶ顔。笑顔。これは監督(指導者)をやっていて良かったと思う瞬間だ。しかしその直ぐ先には不安が直ぐに生まれる。アラートな雰囲気を作ってしまう…。 これがプロスポーツのメンタリティーなのであろうか。 日本の政治家もいつも難しい顔をして怒っているイメージだ。笑顔の回数が少なく、怖い顔に見える。きっと笑顔が素敵な人はたくさんいるのであろうが…。 これからも沢山の人にサッカーを好きになって欲しい。そして楽しんでほしい。 野球界は大谷翔平選手が率いるロサンゼルス・ドジャースがニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズで注目されるが、本質を忘れずに笑顔の絶えないサッカー界にしていきたい。 あっという間にもう11月。今年もあと2か月だ…(笑)。 2024年10月30日 三浦泰年