華麗なる復活が面白い!【オートリー】のスニーカー
2023年の2月、コロナ禍後初めてミラノ・ファッション・ウィーク取材に行った際、街中に巨大なスニーカーの広告を発見し、なんだあれは?と気になりました。現地のハイエンドなセレクトショップ、アントニアでも、10コルソコモでもフィーチャーされているそれは「AUTRY」というブランドでした。 1982年にテキサス州ダラスで誕生したオートリーは、「オフィシャルにアメリカ国旗を持つ靴」として北米市場で人気を誇っていましたが、1990年代以降休眠状態に。様々なラグジュアリーブランド出身のスタッフが集結し、2019年にヨーロッパで再始動したんだそう。復活を遂げた初年度からわずか3年間で世界各国で売り上げを飛躍的に伸ばしているようで、日本には2022年に上陸していますが、今年ラフォーレ原宿に店舗ができ、感度の高いセレクトショップでの特集やポップアップが盛んです。 【写真】内側やソール部分のデザインも抜かりなし! ミーハー心をくすぐられて、新作の「リールウィンド」をゲットしました! オートリーといえば「メダリスト」が代名詞で、ヴィンテージ加工具合も素敵なんですが、新生オートリーが今年リリースした「リールウィンド」のレトロ感にノックアウト。90年代のスニーカーブームのちょっと前、80年代後期のランニングシューズに着想したモデルは、物心つくかつかないかくらいで覚えているロス五輪の雰囲気を彷彿とさせます。 そんなノスタルジーを呼び起こしつつも、最新技術で作られた一足は、体が軽くなるような履き心地! どんどん足が前に出て、どこまでも歩きたくなります。 軽さの理由は、超軽量のラバーファイロンアウトソールとのことですが、個人的にはこの透けるようなパイル生地にもあるのではないかと思っています。なめらかなスエードと丈夫なナイロンがクラシックなムードを演出し、スタイリングのポイントになること間違いなし! ちなみに、付属のシューズ袋も爽やかで好みです。私は、最近バスケ部に入部した子どもの応援用に体育館シューズ入れとして活用中です! ◇エディターKINUGASA