「顔選考なし」「疲れない」「趣味:料理・読書を見破れる」…「#X婚活」のメリデメとは
「良かったことの一つは、女性の友だちがたくさんできたこと。仲良くなった方々からのアドバイスや、共通の友人を通して夫との関係を深めることもできた」(おこめさん) 「同じような心境で頑張っている仲間と繋がれたことは、とても貴重な機会だった。婚活という共通言語をもとに同じような気持ちを抱えている戦友たちと巡り会えた」(ぱんださん) 励ましたり応援してくれる人たちの存在、仲間と婚活できることがX婚活の強みかもしれない。
「夫と妻が知り合ったきっかけ」に関する調査で「ネットで」と回答したのは13.6%であり、増加傾向にある(国立社会保障・人口問題研究所調べ出生動向基本調査 2021年)。 アプリによる恋愛・結婚について精神科医の木村好珠氏は「一般的なアプリ婚は“いいね”の数や連絡をもらえるかなど、婚活市場における自分の価値が絶えず視覚化されるうえ、そもそものアプリの目的がお付き合いしたり結婚するという100か0かというシビアなもの。しかも、過程においても相手に会えるかどうかで評価されて疲れ、実際に会えたとしても“婚活用の自分たち”を脱ぎ捨てた“実際の自分たち”の相性が合うかは分からないためにまた疲れてしまう」と分析した。 X婚については「一方のX婚は、日常のツイートを通して普段の人柄も見えやすい。婚活アプリのプロフィールに『趣味:料理・読書』と書かれていても確かめようがないが、Xの投稿を見ればどの程度のめり込んでいるかも分かりやすい。また、Xでもポストに対する“いいね”はあるものの、その数=自分の評価ではない。そのため、自然に自分を出しながら、相手の様子も見ながら楽な気持ちで婚活を続けられるのでは」と述べた。 X婚活では「後から顔を知る」ことになるがデメリットはないのだろうか? これに対し、木村氏は「むしろX婚活のメリットだ」と指摘する。 「婚活アプリだと『まず顔』であり、最初に顔の印象からこの人良い・悪いと選ぶことになるが、X婚活ではその前に人柄や性格がわかるため、“顔に対する許容範囲”が広がる。短い期間付き合うのではなく、真剣に婚活をしたい方にとって“中身”は非常に大切であり、内面を知ってから改めて顔を知る方が重要な部分もしっかり見えるはずだ」 (『ABEMAヒルズ』より)