【大学野球】駒大が国学院大に先勝 先制打の2年・増見優吏「気負わずにリラックス」
◆東都大学春季リーグ戦第5週第1日▽駒大2―0国学院大(15日・神宮) 駒大が国学院大に先勝した。互いに無得点で迎えた6回1死満塁、3番の増見優吏右翼手(2年=熊本工)が右前にこの日両軍通じて唯一となる適時打を放ち、2点を先取した。守っては先発左腕・高井駿丞投手(4年=広島商)がリーグ戦初完投初完封で今季2勝目をマークした。 2人がホームインしたことを確認すると、一塁上で増見は両手でガッツポーズし、ベンチに向かってほえた。「よかったなという気持ちで、ほっとしました」。先制の2点打はそのまま決勝点となった。 5回まで国学院大の先発・坂口翔颯投手(4年=報徳学園)にノーヒットに抑えられていた駒大打線。6回の攻撃前に、円陣を組んだ。「やること変わらず、どんどん攻めていこう」。安打と四球などで1死満塁のチャンスを作り、打席には3番・増見。「内野も前進だったので、間に打球が抜ければいいなと。その前の打席があんまり良くなくて、力んでいる感じがしたので、力を抜いて打ってみようかなというかたちで入りました」。1ボールからの2球目、真ん中低めにきた落ちる球を一、二塁間に転がした。その2点を守り切り、駒大は勝利した。 今季初めて3番に座った。香田誉士史監督(53)は起用について「ここ最近、強く振れていて、元気で生きがよかった。経験値も去年からある。守備も安定しているし足も速いし、というところで思い切って出した」と説明。増見も「本当に自分のバッティングをすれば、そこが求められているんだろうなと。大事な試合ですけど気負わずにリラックスして入るぐらいの気持ちで今日の試合に臨みました」と自分の役割を理解し、見事期待に応えた。 駒大は試合前の時点で5位。一部残留に向け、負けられない重要な試合だった。チームでは「一つやることを決めて、打席に入ってみんな徹底してやっている」と語る増見。「結果が出なかった時期もあるんですけど、そこはリーグ戦通して変わらずやっていけているかなと思います」。厳しい戦いは続くが、全員野球で勝利にこだわる。
報知新聞社