葬儀大手の燦HD、業界トレンドの「家族葬」に本格参戦
燦ホールディングスの新ブランド「ENDING HAUS.」。播島聡社長は「価格はリーズナブルだが上質なサービスを提供する」と話す(写真:記者撮影)
木材をあしらったファサードに横文字で「ENDING HAUS.」のロゴマーク。人目を惹くユニークなデザインの建物だ。 「見た目のインパクトを狙ったこともあるが、木材を使うことで『自然に還る』というコンセプトを表現したかった」。そう語るのは燦ホールディングス(9628)社長で、傘下の葬儀会社大手・公益社社長も務める播島聡氏。「エンディングハウス」は、公益社が新たに展開する家族葬専用会館だ。 内装の基調は白木を使ったシンプルモダン。1つの空間に式場と会席テーブル、そして簡単な食事や飲み物を用意できるキッチンカウンターを配置した。「自宅にいるような雰囲気の中で、故人をゆっくりとお見送りできる場所を作った」(播島氏)。 祭壇の場所は「旅立ちのステージ」と名付け、故人の思い出の品なども置けるようにした。中央に設置したディスプレーでは遺影とともに、思い出の写真や動画も流すことができる。
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三上 直行