自動車などの大量生産に必要な「型式指定」の取得をめぐり、大手5社で不正があった問題です。国土交通省は6月5日、静岡県磐田市のヤマハ発動機本社に立ち入り検査に入りました。 【写真を見る】自動車などの認証不正　試験データの書類など確認　ヤマハ発動機に立ち入り検査　国土交通省が静岡・磐田市の本社へ【詳報】 ＜伊豆川洋輔記者＞ 「午前9時すぎです。道路運送車両法に基づき国交省がヤマハ発動機本社に立ち入り検査に入ります。認証不正が明らかになった5社のうち、トヨタ自動車に続き2社目となります」 国土交通省によりますと、ヤマハ発動機は3つの車種のバイクで不適切な条件での騒音試験やクラクションの試験成績書に虚偽の記載をしていました。国交省は、試験のデータに関する書類などを確認し、幹部職員らへの聞き取りなどを行ったとみられます。 不正の対象となったバイクで生産中の1車種（YZF―R1）については出荷を停止しています。 ＜伊豆川洋輔記者＞ 「国交省の立ち入り検査のあった本社目の前のこちらの工場で、YZF―R1は生産されています」 主にヨーロッパやアメリカなどに出荷され、レースにも使われる高級車です。 ヤマハ発動機は「重大に受け止め深く反省しております。現在出荷を停止している対象の車両、および、過去に出荷済みの車両に関しては、再試験の上、実際の使用に支障は生じないことを確認済みです」とコメントしています。 国土交通省は今後、浜松市の自動車メーカー・スズキにも立ち入り検査に入るとしています。