新しい学校のリーダーズ メン・オブ・ザ・イヤー・ブレイクスルー・アーティスト賞──踊るセーラー服で世界を魅了!新世代のポップアイコン
「青春日本代表」をテーマに掲げ、踊るセーラー服姿は、一度見たら忘れられないインパクトを放つ。昭和ポップスを彷彿とさせる、どこか懐かしいメロディにのせた歌と前衛的でキレのあるパフォーマンスは、日本だけでなく、SNSをきっかけに全世界に拡がった。「オトナブルー」の「#首振りダンス」がSNSを席巻し、TikTokの関連動画の再生回数は33億回(2023年12月現在)を突破。海外ツアーは全公演SOLDOUTし、年明けにはユニット初の武道館公演を控える。日本の新しいポップアイコンにブレイクスルー・アーティスト賞を贈る。 新しい学校のリーダーズの写真をすべて見る!
動画の総再生回数は31億回を超えた
1998年から2002年生まれのMIZYU、RIN、SUZUKA、KANONの4人からなるダンスボーカルユニット、新しい学校のリーダーズ。今、飛ぶ鳥を落とす勢いの彼女たちの楽曲「オトナブルー」は、2023年6月に発表された「TikTok上半期トレンド大賞2023」の大賞に輝いた。受賞の6月下旬時点で「オトナブルー」を使用した動画の総再生回数は31億回を超えたという。その理由はなんといっても、ファンキーな歌謡ディスコのサビで首を小刻みに左右に動かす「首振りダンス」の中毒性だろう。「オトナブルー」は、23年の国内のポップミュージックを代表する楽曲だと言えるが、実はリリースされたのは20年5月。ライブでは定番だったものの、これほどまでの大ヒット曲ではなかった。『GQ』の撮影を終え、和室の畳に置かれた座布団に各々のリズムと姿勢で座した4人を前に、まずは「オトナブルー」の爆発的ヒットについて尋ねてみた。すると、MIZYUがその驚きについて口を開く。 「『オトナブルー』はファンの皆さんやライブに来てくれる音楽関係者の方からは評判が良かったし、私たちにとってもお気に入りの曲でした。リリースした3年前にはまったくヒットしなかったので、いきなりバズってビックリした感じです」(MIZYU) メンバーは4人とも幼い頃から厳しいダンスレッスンを受けてきた。楽曲の振り付けもすべて4人で行っている。あの印象的な「首振りダンス」が完成した時の“手応え”を訊くと、4人が一斉に「ありましたね~!」と応じる。では、あのダンスはどのように生まれたのだろうか? 「オトナブルー」では、昭和歌謡や和田アキ子のボーカルなどにインスパイアされたという歌唱法を駆使してリードボーカルを務めるSUZUKAが、振り付けのセオリーについて説明してくれた。 「会話やノートなどで、曲に対しての認識やイメージを共有してから振り付けをスタートします」(SUZUKA)とはいうものの、「首振りダンス」はそこまで練りに練って完成したダンスではないようだ。 倖田來未に憧れてダンスを始めたというKANONが言う。「他の振り付けに比べても、『こ れ、最高だね』ぐらいの軽くて楽しいノリで出来たものなんです」(KANON)
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